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554. 赦し [宗教的感覚]

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                渡辺和子氏


 ノートルダム清心学園理事長の渡邊和子氏は、 9歳の時に大好きだった父の渡辺錠太郎教育総監を、 反乱部隊の安田優少尉と高橋太郎少尉に殺されました。 (二・二六事件) その後、 反乱部隊は陸軍に鎮圧され安田、 高橋両名は銃殺刑に処されました。

 この安田少尉の弟が、 渡辺氏のもとを訪れて兄の行為を詫び、 錠太郎氏の墓参りをさせて欲しいと頼みました。 さらに、 言える立場ではないが、 兄達の死後50年の記念法要に参列してもらえないかと尋ねました。 安田少尉は、 貧しい家庭から苦労して陸軍学校に進み、 官僚支配ではなく天皇親政の日本を作ろうと立ち上がりました。 渡辺氏は法要に参列しました。 彼女は父を殺した彼らより、 陰で彼らを操り生き延びた軍の黒幕に憎しみを覚えると言います。

 混乱の世で、 国を憂いて対立した人々の誰が正しいかの判断は難しい所です。 (No.527) 尊敬する兄の大罪に50年間苦しみ、 それを告白して赦しを乞うた弟さんと、 父の仇に赦しを与えた渡辺和子氏。 2月14日のNHK 「こころの時代」 はまるで聖書の1ページを映像にしたかのようでした。

** 高校生のコトバ **************************

どどいつ : 2階に上がる 母の足音 目覚ましよりも 目が覚める (ランチパック)


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