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923. 想像力と愛 [地歴公民科]

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                          チンパンジーのアイと松沢哲郎教授

 京都大学の松沢哲郎教授(No.902)がラジオで話されたお話です。

 チンパンジーは蓄えない。手に入れたら口に入れる。人間は集落に持ち帰って、人々に等しく分け与える。ピグミー族の人々は、小さな魚を何度も皿から取ったり盛ったりしながら極めて公平に分ける。人間は食べ物を共有するように経験や情報も共有して進化してきた。たとえ自分自身が経験していなくても、他者から語られる話を自分の血肉とする。あなたの痛みが私の痛みになる。これが想像力。

 一方的な母から子への分け与えはチンパンジーでもやる。しかし人間は、「ハイお母さんも」と子供が母親の口に食べ物を入れようとする。自分だけで食べるよりも、分かち合う事に喜びを感じる。これが人間のすばらしさ。そしてこれが愛。

 私は学生時代山岳部に所属していたが、ここでも登山装備は公平に分担していた。ある日、荷物をみんなが取り終えた所に、積み忘れた一巻きのザイルが出てきた。自分は一年生だったので、先輩がどうするか見ていたら、最上級生が黙ってそれを自分の荷物に入れた。こんなリーダーに自分もなりたいと思った瞬間だった。

 説得力のあるすばらしいお話でした。

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川柳 : 親孝行 したくないのに 親がいる   (H.K.)

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922. マインドフルネス 2 [宗教的感覚]

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                        高野山大学 井上ウィマラ教授
マインドフルネス その2
 高野山大学の井上ウィマラ教授は、マインドフルネス(No.820)がご専門です。先生は曹洞宗とビルマ仏教の両方で得度されました。マインドフルネスとは漢訳仏教で「念」と書きますが、「今」の「心」をそのまま観察する事です。

 瞑想修行中、先生には解けない謎が一つありました。それは、仏典に書かれた
  ①自分の呼吸を観察せよ。
  ②相手の呼吸を観察せよ。
  ③自分と相手の呼吸を交互に観察せよ。
の②と③の意味でした。

 そこでカナダに渡り心理療法を学びました。ある時セラピストが、「相手が何を話すかではなく、どういう息遣いで話すかを観察しなさい」と教えてくれました。その時「これだ」と腑に落ちたそうです。マインドフルネスは赤ちゃんとのコミュニケーションにも役立つと気づき、これを社会に還元しようと決意し還俗しました。結婚して今は大学生と病院スタッフにマインドフルネスを教えていらっしゃいます。

 アナウンサーから、「どうして僧職を貫徹されなかったのですか?」と尋ねられた先生は、「それでは、人生の半分しか生きた事にならないと感じたからです。」と答えられました。この正直さもマインドフルネスの修行のたまものと感じました。
 
○高野山大学のホームページの中の井上ウィマラ教授紹介ページ
https://www.koyasan-u.ac.jp/info/teacher/wimara_inoue/

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名言:何事も90%まではいく。問題は残り10%。  (オバ旧)

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921. 居眠り [学校生活から]

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                  授業中じゃないんですけど…

 「授業中、グダーっと居眠りしている生徒がいたらどう指導するか」という話になった時、ある先生が言いました。「地球上では、時々大きな環境の変化が起きます。その生徒は今の環境下では元気がなくても、多くの人々がグダーっとなるような環境下ではピンピン元気になるかもしれませんよ。生物にとって多様性は大事です。」と。もちろん半分冗談ですが、妙に説得力あるなあと感心しました。

 人間のDNAがみんな違うのも、環境の大きな変化に対して一握りの人間でも生き延びてくれれば、そこから新しい人類の歴史が始まるといった生命の知恵でしょうから。

 だから放っといていいか、となれば、「No!」です。というのも、もしかしたら、たとえ環境が突然変わったとしても、彼は眠り続けているかもしれません。むしろ私達には、置かれた環境にどう素早く適応するかの知恵が求められています。それを多くの先例から学ぶのが学習です。劣悪な環境下でもサバイバルできるよう、これからも寝てる人がいたら起こし続けますので悪しからず。

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狂歌 :  休み時間 半分にしても 構わない 少しでも早く 帰れるのなら   (Claudia)

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920. 執着 [宗教的感覚]

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       「生ぜしもひとりなり、死するもひとりなり」と語った一遍上人

 Eテレの「心の時代 ひとりゆく思想」で、86歳の宗教哲学者山折哲雄先生のお話をお聴きしました。先生の教養の深さは驚くばかりです。最近、蔵書の大半を処分したそうで、書斎の中はすっきりしていました。捨てた理由は、「知識の重みは人を苦しめる」と気づいたからだそうです。私は軽い方なので「よかった」と内心安堵しました。「執着が強いほど、死の恐怖は強い」ともおっしゃいます。

 親鸞上人が20年間修業した比叡山延暦寺を下山した理由も、「僧侶が国家と結びつくと執着が出るため」でした。時宗の一遍は全てを捨ててはだしで全国を回り、踊り念仏を広めました。さぞかし身も心も軽かった事でしょう。

 きっと東日本大震災の津波で全て失った方々の心の中には、私が絶対に立ち入れない境地があるに違いありません。一遍上人はあえてそこに身を置き、山折先生もそこに入ろうとされていますが、私はまだまだ執着の虜です。でも「無理して背伸びするくらいなら俗人でいいや」と、半分開き直っています。

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川柳 : 最近の 便利なものほど 地球に悪い  (A.A.)

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919. シルバー川柳 [雑感・気づき]

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                         何となく切なくも、こっけいなシルバー川柳

○マイナンバー ナンマイダーと 聴き違え  (67歳 男性)

 シルバー川柳のサイトを久しぶりに覗いたら、相変わらず可笑しい作品が多く、笑ってしまいました。こちらは2年前のブログです。(No.525) でも何がおかしいのかよく考えてみると、老いにまつわる他人の「衰え」なんですよね。作者は自虐ネタにしていますが、生物学的に見れば、きっと人間は他人の弱みを知る事に快感を覚える存在なのでしょう。少し恥ずかしくなりました。

 しかし、イジメに通じる闘争本能も、スポーツの形に昇華すれば互いに健闘をたたえ合うツールになります。こちらの動物的本能も、川柳という笑いに昇華すればコミュニケーションの良いツールになりそうです。私もこのスキルを何とか身につけて、年をとっても皆さんと笑い合える人生を送りたいと感じました。

○字を忘れ 考えてるうち 文忘れ      (93歳 男性)
○寝てるのに 起こされて飲む 睡眠薬    (59歳 女性)
○素っぴんに 隣の犬が 後退さり      (78歳 女性)
○壁ドンで ズボンの履き換え やっとでき  (69歳 男性)
○ひ孫の名 読めない書けない 聞きとれない (48歳 男性)

〇シルバー川柳優秀作品のサイト
http://www.yurokyo.or.jp/news/silversenryu.html

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川柳 : くっかず 離れずがいい 親子縁   (M.I.)

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918. 金メダルと神様 [宗教的感覚]

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                           表情が一変してフリーの演技に入る羽生結弦選手。

 羽生結弦選手、金メダル二大会連覇おめでとう!!!

 彼の4年前の金メダルは、東日本大震災で彼の自宅と練習リンクが壊された後でした。今回の金メダルも、昨年11月の右足首じん帯損傷という大けがを乗り越えて掴んだものです。くじけそうになる幾多の試練を希望と努力で乗り越え、しかも「メダルは応援してくれる方々のおかげ」とあくまで謙虚に語れる結弦君は、人間の理想の生き方を私達に示してくれているようです。彼を見て、私は「神様は人間社会の中にいる」と感じました。

 大半の日本人が彼を応援し、演じ切った時は感動で目を潤ませたのではないでしょうか。あの時の彼は、日本だけでなく世界の人々をも一つにまとめました。これもまた神様の業と感じました。

 さらに彼は優勝後のインタビューで、「右足が頑張ってくれた。右足には感謝の気持ちだけです。」と答えています。「優勝できたのは、多くの方々や自分の体のおかげ」と感謝している時、彼自身は消えているかのようでした。この時は、「無我の境地に仏が現れる」という仏教の教えを思い出しました。

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川柳 : 女子の前 ひたすら歩く バレンタイン  (ミッチー)

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917. 良心 [地歴公民科]

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                               護法の神様と呼ばれた大審院長、児島惟謙。

 「どっきりカメラ」に出演する仕掛け人側の芸能人は、心から自分の仕事をよしとしていると思いますか?私は、大半は「食べるため」にやむなく引き受けていると思っています。

 そんな目で世の中を見ると、タバコや各種ギャンブルの宣伝、原子力発電のプロパガンダなど、自分の良心に封印をして仕事をせざるを得ない職業の人々が確かにいます。きっと独裁国家の中は、こんな気の毒な人達でいっぱいなんでしょうね。

 明治時代、日本に来ていたロシア皇太子ニコライ2世が琵琶湖で警備中の津田巡査に切りつけられる傷害事件が起きました。(大津事件) ロシアの報復を恐れた政府は「津田を死刑に」と迫りましたが、大審院長 (今の最高裁判所長官) 児島惟謙は裁判官達に「政府の圧力に屈せず、法と良心だけに従え。」と説得し、当時の刑法に基づいた無期徒刑を確定させました。彼は司法の独立を時の政府から守ったので、「護法の神様」と呼ばれています。

 でも皮肉な見方をすれば、はたして彼は裁判官達の独立は侵さなかったのでしょうか? 良心だけに従った生き方、私のあこがれの生き方ではありますが…。

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名言 : 努力できることも才能の内。  (自称神)

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916. 可愛らしさ [学校生活から]

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                                  どんなに可愛く見えても人格は対等。

 「えりか、ジンフィズもう一杯頂いていいかしら?」水商売の女性のセリフです。さすがに男子はいませんが、女子生徒の中には自分の事を名前で呼ぶ人が時々います。これは絶対やめた方がいいですよ。自分を「私」ではなく「名前」で呼ぶ人は、「可愛いがられたい」願望が強く、自分を自立した女性と見てもらわなくて全然構わないというタイプです。だから、これを一般企業の面接試験で使ったら即アウトです。生徒達にこれを話しながら、私もいたずらで自分の事を名前で呼んでみました。その瞬間、生徒全員「オェッ」となりました。

 昔、ある高校で身長が1.3m位しかない女子生徒がいました。しかし小さいだけで、体のバランスは整っているし顔は可愛いし、彼女が職員室に来るとどの先生も腰を少しかがめてニコニコ話しかけました。ところが心中、彼女は可愛がられる事を嫌がっていたと後から聞きました。対等に見て欲しいのだそうです。言われてみれば、「そうだよなあ」と気づきました。最近我が家の4歳の孫も「可愛いなあ」と言うと、「違う、かっこいいんだ。」と怒るようになりました。

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狂歌 : 一年中 マスクをつける 友達の 素顔を見ても 誰か分からず   (逆引き胴)

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915. 知りたい? [宗教的感覚]

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                                        奥の深い相田みつを氏の言葉

 人生は「先が分からない」からがんばれる、と私は思っています。(No.41) ところで皆さんは、次の中で知りたいものいくつありますか?

 〇恋人の心の中         〇自分の死因
 〇母親の将来の命日  〇自分の知能指数 
 〇自分の健康状態   〇将来の結婚相手の寿命
 〇自分の一生     〇自分の子供の一生

 私は、どれも知ってしまったら暗澹たる気持ちになりそうなので、一つもありません。これらが「分からない」から、私は希望を持って生きています。その意味で私は「知る権利」ばかりでなく、「知らされない権利」というのがあってもいいと思っています。教員は毎年健康診断があり、結果を知らされます。ありがたいのですが、「手遅れ」と言われて覚悟の決まる人生の終わり方もいいかナと感じている私は、少々複雑です。

 昔は「死後の世界」だけは知りたいと思っていました。しかし今は、何を考えても私の有限な思考の範囲内と思うと、これも分からないままの方がいいと感じています。ただ私の直感は常に「ないはずはない」とささやいています。

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川柳 : テレビ見る 姿勢が同じ 家族だね  (K.N.)

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914. 校長の裁量権 [ニュースより]

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                      銀座の一等地にある、東京都中央区立泰明小学校。

 1985年、熊本地裁で「中学校の丸刈り強制は違法か」という裁判がありました。地裁は、「どんな指導を行うかは、校長の裁量権の範囲内」とし、原告の公訴は棄却されました。この判決のおかげで、当時の高校生の原付バイク通学禁止規定への不満は下火になりました。

 今、東京都の泰明小学校で、新一年生への新しい標準服(=制服)の採用が大きな問題になっています。その服はアルマーニ社製で一式8万円強、校長先生が小学校のブランド力を高めようと独断で決めたそうです。「現行のものが悪いとは言いませんが…」と言っていますし、児童や卒業生、保護者から不満が出た訳でもありません。だからこれは、いわば校長先生の「好み」の押し付けであり、もはや「校長の裁量権」を逸脱しています。

 公立学校の教職員は転勤族です。だから子供達の家庭事情をあまり考えずに業者の言いなりになる人もいないわけではありません。高校という事もありますが、これまでの私の勤務校での制服の選定は、全て「生徒・保護者・学校」の三者で複数の業者の説明を聞きながら進めました。今回の騒動が、他の公立小中学校への良い教訓になってくれる事を願います。

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川柳 : テスト前 部活中止に 胸おどる  (M.O.)

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913. ミッションスクール [宗教的感覚]

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                                       勤務校玄関前に立つマリア像

 私の勤務校は私立のミッションスクールです。だから、「生徒達はキリスト教教育に期待して入って来る」という前提で教育しなければなりません。先日、神父様をお招きした研修会が開かれました。テーマは、「カトリック学校と他の学校との違い」です。神父様が、「違いは、『本当に自分は神様に救われている』と生徒に実感させる事です。」と語られました。

 私の高校時代は、宗教的実感とは全く無縁の日々でした。(No.48) その後、挫折や失敗を重ねていく内に、「待てよ、無謀な夢が叶わないという事自体、自分が神様に守られている証拠なんじゃないか」と思えるようになりました。ここに気づくまでには、かなり時間がかかりました。だから、ミッションスクールとは言え、多くの生徒達にこれを実感させるのは無理だろうナと感じました。

 では教員はどうすべきか?私は、神の救いを実感している教員が、「いずれ必ず実感する時が来るから、私の体験を信じなさい。」と生徒に語るしかないと思っています。生徒から信頼されている教員の言葉であれば、生徒達は期待してその時を待つ事でしょう。そしてそのような指導のできる所が、ミッションスクールなのだと思います。

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川柳 : 4時間目 ご飯の事で 頭一杯  (うめぼし)

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912. ペット [学校生活から]

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                                  宮城県動物愛護センター

 一年生の授業の直前に、一人の生徒が「みんなに紹介して下さい。」とプリントしたネット記事を持ってきました。そこには、「荒川で捕まえた生物は、大切に飼うか、殺すか、そうでなければ荒川に戻して下さい。」という内容が書かれてありました。荒川の生物を荒川以外には放さないで、という内容です。確かに多くの外来種の問題は、こんな環境教育が徹底されれば大きく改善されるだろうと感じました。

 しかし私がこの記事で心打たれたのは、「生物を安易にペットとして飼わないで!」という所です。以前数人の高校生が、「捨て犬の里親探しのボランティア団体に、文化祭で募金協力をしたい」と申し出てきました。そこで文化祭でその団体の活動ビデオの上映と募金をしたのですが、ビデオには県動物愛護センターで間もなく殺される犬や猫の姿が多数映っていました。飼い主の引っ越しやマンション転居のために、捨てられた動物達です。彼らは処分箱に入る時、恐怖でオシッコをもらします。センターの職員の方も、飼い主の無責任さを憤っていました。

 ペットを飼うのであれば、親や子のように最期まで飼い続ける決意が必要だと感じました。

〇生徒が持ってきたニュース記事
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1710/03/news127.html

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名言 : ポジティブとネガティブは分かり合えない思考の問題。 (RainbowSummer)

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911. 朝日訴訟 [地歴公民科]

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                ありし日の朝日茂氏

 1957年、結核だった朝日茂氏は生活保護費月額600円をもらって療養していました。治療費は国の負担です。ある日兄が毎月1500円を送ってくれる事になりました。すると国は600円の生活保護費を打ち切り、さらに医療費として900円をその1500円から徴収したのです。朝日氏の収入は月額600円に戻りました。彼はこの厚生大臣の措置を不服として裁判に訴え一審は勝訴しましたが、二審で敗訴、そして三審の最中に亡くなってしまったのです。結局敗訴でした。これが有名な朝日訴訟です。

 誰が考えても、月額600円 (肌着は2年で1着、パンツは1年で1着といった大変に厳しい基準) の朝日氏は本当にお気の毒です。それは女性の中山マサ厚生大臣も絶対に感じていたはずです。しかし当時は結核患者が400万人以上いた上に (今は14万人弱)、傷痍軍人も多数いたのです。一方国民総生産は戦前の水準を回復したばかり。一人一人に手厚く支給していたら国家財政は破綻してしまいます。おそらく厚生大臣は全てを知った上で、自分が「憎まれ役」となって600円を死守したのだと思います。本音を出せない政治家という職業は本当に大変ですね。このお二人の真剣な戦いのお陰で、その後の生活保護費は大きく増額されました。

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狂歌 : 母病気 辛いのガマンし 母笑顔 だから私も 無理して笑顔  (ふんわりぽん)

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910. 罪人の自覚 [教育の話題]

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                            山本修司氏についての解説です。

 豊田市の「聖香園 愛の家」園長の山本修司氏のラジオ番組でのお話です。

 5歳の頃、数人の友人と床の間の掛け軸に小便をかける競争をやろうとした。父親に見つかり、叱られて庭の松の木に縛られた。ふてくされていたら、夕方母がおにぎりを手に綱を解いてくれた。「分かった?」「分からん。小便くらいでこんな目に遭わせて。」「それじゃ、食べ終わったらまた括りますよ。」おにぎりを食べたらまた括られた。そして「あなたが悪かったと気づくまで、お母さんもここにおります。」と、私の足下へ坐った。不思議な事に、母が傍にいてくれるだけで私の心は解きほぐされていき、「僕悪かった。お父さんに謝る。」と言った。「よう気づいてくれました。お父さんの前で頭を下げなさい。後はお母さんがお詫びするから。」父の前へ行くと、母は「私の躾(しつけ)が悪いために、このような事が起きました。」と、私の悪戯の責任を背負って謝ってくれた。そんな母は40代で喘息で亡くなった。私も80歳で初めて喘息になったが、お蔭で昨日の事のようにその場面が思い出された。

 キリスト教の「罪人(つみびと)の自覚」(No.186) の深い意味を改めて感じました。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 1%の可能性にかけてみるのも悪くはない。  (M)

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