SSブログ

1804. 若さの秘訣 [雑感・気づき]

p1.jpg
                                石浦章一教授

 新潟医療福祉大学の石浦章一教授の『若返りは可能か』という話を聴きました。以下に先生のお話を簡単に書きます。

***********************
 結論から書くと「若返りの薬はない」なのですが、老化を遅らせる方法はあります。それは病気にならない事です。食事は腹八分目、適度の運動を続けて肥満にならない、肉食を控えて緑黄色野菜を食べる。つまり当たり前の事を当たり前にできる事が「長寿の秘訣」なのです。

 若く見られる方法として、最近はしわ取り手術があります。5~6万円かけて目の周囲にボツリヌス毒素を注射するのですが、しわ取りには効きます。ただし効果は半年程度。高いか妥当かは人それぞれの判断です。若く見える女性には、「肌がきれい、髪が多い、姿勢が良い、年齢に合ったファッション(若作りしない)、いつも笑顔で愛嬌がある、チャレンジ精神で行動力がある」といった共通点があります。

 男女を問わず若く見える人は、外見ばかりでなく、良く動いて人から好かれる人です。他人に好かれる人とは、真面目で謙虚、どんな立場に立っても人の意見を喜んで受け入れ、前向きに生きる人です。そして前向きに生きる人とは、未来に希望を持って生きる人なのです。
***********************

 教授の若返りの話は外面から内面へと進みましたが、私は教授から「未来に希望を持つためには今を大切にせよ」と言われた気がしました。いいお話でした。私は、目がキラキラして笑顔の絶えない老人が若く見え、そんな人になりたいと願っています。

** 高校生のコトバ ***************************

どどいつ : 失恋なんか したことないが 失恋ソングで  疑似失恋  (謙ちゃん)

nice!(79)  コメント(13) 
共通テーマ:学校

1803. 違い [ニュースより]

VQMEDPDULNJFPH3VEYYH7PS4DA(1).jpg
                           れいわ新選組の天畠大輔議員

 「違いを尊重する社会」とは、よく聞く言葉です。全員に平等な教育を施している日本の教育制度はすばらしいものですが、誰にも一定水準を求める「平等」はどこまで認めるべきでしょうか。藤井聡太君や羽生結弦君のようなスーパースターに、三角関数まで修得させる必要があるとは思えません。私の高校時代、必修科目は一つでも赤点だと留年だと脅されました。しかし教員になって、必修の意味は「必・履修」であって「必・修得」ではないと知りました。履修とは基本的に3分の2以上出席する事です。私はこれでいいと思います。

 タイの僧は托鉢に出て食物を得ます。人々は、「修行僧は農作業などせず、仏道一筋に専念して欲しい」と喜んで食物を提供します。一人ひとりが違いを出し合い、認め合ってこそ良い社会ができると考えます。

 ところがこの「違いの許容」が難しいのです。10月に国会でれいわ新選組の天畠大輔議員が「あ、か、さ、た、な話法」という発話法で総理に質問をしました。介助者が「あいうえお」の板を手に発話者の意図を先取りして通訳する方法ですが、大変に時間がかかるものでした。しかしそこを我慢しないと、天畠氏はコミュニケーションがとれません。

 このやりとりを見て、「違いを尊重する社会」とは、人々に寛容と忍耐と人間愛が求められる難しい社会と気づかされました。かく言う私も、生徒や同僚に寛容や忍耐を強いてるのではないかと、気になり始めました。


** 高校生のコトバ ***************************

どどいつ :  すぐに疲れる 魔の月曜日 謎に元気な 金曜日 (俺達はサンマだ)

nice!(78)  コメント(4) 
共通テーマ:学校

1802. わがまま対策 [学校生活から]

kaigi_man_woman.png
                             職員会議 (フリー画像より)

 わがままな人への対応は難しいものです。昔職員室でこんな事がありました。

 3月になると、学校は新年度準備に入ります。教務部は新しい時間割を組みます。先生の持ち時間は教科会で相談し、結果を教務部に出します。40代の国立大を出た先生が言いました。「私の一週間の持ち時間を10~12時間にしてもらいたい。」冗談じゃありません。高校教員は一人当たり週16~18時間で配置されているので、それを認めれば誰かが負担過重になる事は目に見えています。しかし彼は譲らないのです。若造だった私は腹に据えかね、「先生、そんなわがまま言うもんじゃないですよ。」と年上の彼をたしなめました。すると彼は、「何だと~!勝手にしろッ!」と怒鳴って部屋を出ていきました。その後、彼には普通に16時間を割り当てました。

 新時間割は、4月の第1回職員会議で発表されます。されるやいなや、彼は大声で「私の要望はどうなったんでしょうか?」と尋ねてきました。私が「あの時、先生は『勝手にしろ』とおっしゃったと記憶していますが。」と返すと、顔を真っ赤にして「それは言葉の綾で…」と次の言葉が出ませんでした。以来私は、「わがままな相手には『勝手にしろ』という言葉を言わせたら勝ち」という高等戦術を身につけました。とは言え、それを使う事はその後二度とありませんでしたが。皆さんがこんな場面に遭遇する事の無い事をお祈りしますが、万一の場合はどうぞご参考に。

** 高校生のコトバ ***************************

名言 :  人気者は、人の事を悪く言わない人。 (ひまわり)

nice!(70)  コメント(2) 

1801. 平等 [学校生活から]

24058805_s.jpg
                              平等 (フリー画像より)

 日本国憲法を読むと、「国民は」で始まる条文と「何人も」で始まる条文に分かれている事に気づきます。

 平等権を示す14条は、
「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的または社会的関係において、差別されない。」
ですが、職業選択の自由を示す22条は
何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」
となっています。

 一見、差別の禁止は日本国民の間だけのように見えます。しかし1978年の最高裁判決は、「憲法の基本的人権の保障は、我が国に在留する外国人にも及ぶ」としました。世界人権宣言の精神から言っても当然です。

 教室にも韓国籍や中国籍の生徒がいます。日本で生まれ、日本のマスコミや友人に囲まれ、幼小中と日本の学校で育ってきた彼女達には、自分と日本人の区別は全くありません。しかし将来の夢を語る時、彼女達の目は曇ります。日本の法律が壁を作っているからです。文科省は、在日外国人は「教諭」ではなく「常勤講師」として採用せよとの通達を出しています。優秀な成績で大学を出ても、小中高校の「教諭」にはなれないのです。差別の根絶をめざす学校で、教員の採用に差別がある事に大きな矛盾を感じます。

 本人の責任の無い所で悲しい思いをする人をなくすためにも、私は国内で生まれ育った永住在日外国人の権利はもっと拡大すべきと考えます。

** 高校生のコトバ ***************************

川柳 : 今の子は 本心隠すの うますぎる  (名無しの権兵衛)

nice!(91)  コメント(4) 
共通テーマ:学校

1800. プロ根性 [雑感・気づき]

20221220_232253_0001.jpeg
                     『リトル・マーメイド』のパンフレット

 劇団四季の公演『リトル・マーメイド』を見ました。四季の舞台は一度見てみたいと思っていたのですが、勤務校の芸術鑑賞会で思いがけず夢が叶いました。四季のすごさは、開演直後に実感しました。舞台は海の中。魚たちに交じって、俳優が舞台中央の空中を優雅に泳いでいるのです。しかも通る声で歌を歌いながら。

 人魚のアリエルは7人姉妹の末っ子。彼女が難破船の王子を助けたところから物語が始まります。王子に恋をしたアリエルは、父親や伯母の妨害にも負けず、声を失いながらも人間界にもぐりこみ、王子に近づきます。王子も彼女に恋心を持ってはいるのですが、実は…、という話です。

 極細のワイヤーで吊り下げられた俳優達は、背泳ぎの形でも自然体で歌を歌います。鍛えぬかれた背筋や腹筋を感じます。またコック達がユニフォーム姿で踊るのですが、やがてそれがピッタリ足音の揃った強烈なタップダンスになっていきます。昔、ディズニーランドやUSJで演じるパフォーマー達の大変な実力に驚いた事が有りましたが、今回のタップダンスにもそれを感じました。鮮やかな色彩の大道具や魚の群れが一瞬にしてサッと向きを変える小道具の工夫など、観客を徹底的に楽しませようとするプロ根性がそこここに見られました。

 翌日生徒達に感想を聞くと、みんな目を輝かせて「感動しました!」と喜んでいました。工夫を重ねてマンネリ化させないプロの姿勢を、私も学ばせてもらいました。

** 高校生のコトバ *************************

名言 : 「大人になりたい」「子供に戻りたい」と誰もが言うなら、人生なんて大したことない。 (ねむい) 

nice!(76)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

1799. チームプレー [学校生活から]

01.jpg
                       日ハム引退会見の時の田中賢介選手

 「ミスをすると日本では『ドンマイ!』、欧米では『ナイス、トライ!』と認めてくれる。」
 これは日ハムの田中賢介投手の言葉です。これを教室の黒板に『今日の名言』として書いたところ、生徒達は「オー」と言って喜びました。

 「ドンマイ」も「ナイス、トライ」も失敗した相手をいたわる優しさから出ていますが、そこに「慰め」と「励まし」の違いを感じます。「ドンマイ!」には「気にするな、二度と同じ間違いをしなければいいさ」という第三者的な視点を感じますが、「ナイス、トライ!」の方は「その勢いで何度でも挑戦していけ」とその積極性を褒める身内意識が感じられます。

 失敗の種類にもよりますが、この姿勢の違いは、チームプレーのゲームの中ではとても大きな差を生み出します。「ナイス、トライ」と互いの失敗を肯定的に認めるチームであれば、選手は委縮せずにプレーできます。メンバーたった二人のテニスでも、互いに励まし合うペアは上位に昇っていきます。そんなペアは練習量をしっかりこなした固い信頼関係が築けています。

 3年生のクラスづくりも同じです。受験勉強は団体プレーです。互いの頑張りを認め合い、身内意識で励まし合えてこそ継続的な学習ができ、合格率も高まります。頑張る姿を確認する一助に、私は年度当初に一人一人が年間の目標(進学先ではなく、毎日の生活目標)を「公約発表」する事をお勧めしています。皆さんの進路目標の達成を祈っています。

** 高校生のコトバ ***************************

名言 : 気にくわない奴を排除し、歓喜したところでお前の内心は晴れない。 (M.Oi)

nice!(77)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

1798. 占い [宗教的感覚]

publicdomainq-0050339aei.jpg
              占い (フリー画像より)

 NHKの「令和“占い”最前線」という番組を見ました。今、ネット上の『占いサイト』による被害の相談が増えています。東京都だけで昨年は前年比8倍、被害額は一人平均68万円。相談者の7割以上が女性でその半数以上が50代以上です。

 ある女性は、「あなたには他の人にないオーラがある」と告げられ、ポイントを購入していく内に、150万円もつぎ込んでしまいました。一方、迷う自分を吹っ切るために占いを使う人の例も挙げられていました。タロット占いで凶が出たら今考えている選択肢を捨てるという生き方です。

 あるアパレルショップは、占いを経営に取り入れています。AIが組み込まれた大きな鏡を置き、客が自分の星座と気になる色をタッチすると、鏡は客のその日の運勢やラッキーカラー、ラッキーアイテムをそこに表示します。好評だそうです。

 占いは、昔中国で収穫を神に聞くものとして始まったので、本来宗教的なものです。私も神様と呼ばれる「大きな力」は信じています。しかし人生は自分と神様との協同作業で築くものと考えるので、事前に全てが決まっているかのような占いは信じません。したがって大変申し訳ないのですが、被害者の方々は自分で決断したくないので占いに頼ったように見えてしかたありません。

 神様からのメッセージは、占いのように明示的に伝えられるものではなく、こちらが感覚を研ぎ澄ませて自分の周囲の中に読み解いていくものと思っています。

** 高校生のコトバ ***************************

名言 :  「仲が良いから八つ当たりしてしまう」って、それはただの「いじめ」だよ。 (ぼんじり)

nice!(77)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

1797. 改正民法 [ニュースより]

school_taibatsu.png
               こんな体罰はもうできません。(フリー画像より)

 「男性は離婚後すぐ再婚できるのに、女性は離婚後100日経たないと再婚できない民法は、男女平等の理念に反する」との批判に応え、政府は今日午前の閣議でこの条文を廃止する案をまとめました。国会で通れば、2024年から施行されます。

 では、離婚後すぐに再婚した女性が1か月後に産んだ子の父親は、誰にすべきでしょうか? 現民法では、「①離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子 ②結婚から200日経過後に生まれた子は現夫の子と推定する。」とあります。改正案では、現行法の規定を維持しつつ、「母親の再婚後に生まれた子は、再婚後の夫の子と推定する」という例外規定を設け、母子の利益を守ります。良くなりましたね。

 一方この案では、児童虐待を防止する観点から、現民法の「親権を行う者は、監護および教育に必要な範囲内で、その子を懲戒することができる」という懲戒権条文を削除し、代わりに「体罰その他の子の心身の健全な発達に有害な影響を及ぼす言動」の禁止を明記しています。親は子供の尻をたたけず、厳密にいえば「バカモノ!」とも叱れません。親や保育士の皆さん、かなり指導はしにくくなりそうです。

 とんでもない親対策のこの条文はあった方がいいとは思います。しかし皆さんが親になり、本気で子供の将来を思うなら、私はためらわずに叩いてあげて欲しいと思います。ただし10歳まで、そしてたたくのはお尻だけ、愛情を持って。私はこの文を読んでいる皆さんを信じます。


** 高校生のコトバ ***************************

狂歌 :  止まらない 警察いなきゃ 止まらない 車社会の 横断歩道 (ジョージ)

nice!(69)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

1796. 嬉しい事 [雑感・気づき]

929f6c091683285155bbb68db6479aa2_t.jpeg
                           神経衰弱 (フリー画像より)

 6歳の孫を相手に、私がもう勝てないのがトランプの『神経衰弱』です。「保育所に通ってる孫と本気で競うのも大人げない」と手を抜いていたのも束の間、今や絶対的に差をつけられています。子供の成長と私の老化があいまって、その差はどんどん広がっています。寂しくもあり嬉しくもありといった複雑な気持ちです。

 歳をとると、予想外の変化が現れます。身体的には、筋肉が減っているせいでお風呂では背骨が直接浴槽にあたります。板のベンチに座ればお尻が痛くなります。身長が縮んだせいでズボンの裾が下がり、同僚の皆さんが大きく感じられます。旅行先の慣れない布団は腰痛を引き起こし、大好きなドライブも夜道は対向車のライトがまぶしくて疲れるようになりました。その他、箸が使いづらくなる。2つの事を同時にできない。どうしても覚えられない名前がある。歯が欠けやすくなる。等々、高校生の頃には想像もしませんでした。仕方ない事ですね。

 さらに今日、高校生と私の間に格段の差を感じたのが、スマホの扱いでした。先日スマホを買い換えたのですが、設定を自分でしたせいでグーグルフォトにアップしていた写真が最近の1か月分しか見られなくなりました。この事を教室で話したところ、生徒達は「直せるはずだよ」と言って私のスマホを預かり、ガヤガヤ言いながらわずか5分程で直してくれました。ただただ脱帽です。明るい希望を見たようで、とても頼もしい気分になりました。

**高校生のコトバ ***************************

川柳 :  勉強中 気づけばすでに 深夜二時  (アニメ好き)

nice!(77)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

1795. しつけ [思い出話]

Jean_Piaget_in_Ann_Arbor.jpg
               ジャン・ピアジェ博士 (Wikipediaより)

 私が小学1年生の時、母は2歳下の妹を連れて学校給食の手伝いをしていました。誰の面倒もよくみる優しい母でしたが、一度だけ烈火のごとく私を叱った事があります。友人のY君が家に遊びに来た時の事でした。

 Y君は負けん気の強い子でしたが、その日の私は自宅という事もあり、Y君には強気で接していました。やがて口喧嘩が始まり、私は「お父ちゃんもいないくせにッ!」と叫びました。母子家庭の彼は黙り、喧嘩は収まりました。

 Y君が帰宅すると、母は私を正座させ、「Y君がどんな気持ちになったか分かるかッ!」と涙を流しながら大声で怒鳴ったのです。そして、父親がいないだけでも辛いY君に、私はそれをえぐるような冷たい言葉をかけた事、Y君は反論できない悔しさを味わった事などをこんこんと諭し、翌日の謝罪を私に誓わせました。翌朝、私は教室でY君に前日の無礼を詫びました。

 あの母の激高が無ければ、私の自己中心的な言動は増長していたに違いありません。スイスの心理学者ピアジェは、2~7歳の子供は自己中心的な視点から抜け出せず、その後12歳頃までに様々な経験を通して他者の視点を手に入れるという『脱中心化理論』を唱えました。母のあの激高は私の貴重な経験となり、今も感謝しています。

 最近、友達のような親子関係がよく話題になります。それ自体は良いと思いますが、しつけに関してはあくまでも親がその第一責任者である事を忘れては
ならないと考えます。

** 高校生のコトバ ***************************

狂歌 :  三年間 コロナ自粛で ままならず 思い出一部 欠けて戻らず  (こはく)

nice!(84)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

1794. トレンド(趨勢) [ニュースより]

K10013914871_2212061740_1206175624_01_03.jpg
                      日本郵便が発表した郵便配達用ドローン

 野村総合研究所の試算によると、今後10~20年でスーパー店員や銀行の窓口係など日本の約49%の職業がAIやロボットに置き換わる可能性があるそうです。AIやコンピューターの得意分野は、顧客情報の管理や処理業務、各種反復作業です。逆に創造性や協調性、他者理解などが求められる映画監督や教員などは代替の可能性が低いと言えそうです。

 しかし職種のトレンドはいつ変わるか分かりません。政府の『働き方改革』は、企業に業務の効率化を求めています。労働人口の減少と相まって、企業はAIやロボットを導入せざるを得ません。ローソンでは「Lawson Go」というアプリを登録した客が“会計なし”で買い物を完結できる店を10月に東京で開店させました。

 かつての1999年、政府は裁判の効率化を目指して司法制度改革を掲げました。多くの弁護士が誕生しましたが、訴訟の数は減ってきており、弁護士の所得は下がっています。2020年度の中央値は700万円でした。

 今年、政府はドローンが自力で住宅地の上空を飛行する「レベル4」を解禁しました。それを受けて日本郵便は来年からドローンで郵便配達を開始する事を発表しました。政府の一言で、業種のトレンドは大きく変わります。どんな仕事に就いても、常に自分をスキルアップしていって下さい。

 余談ですが、ウンカのようにドローンが行き来する空、ゾッとしませんか。小鳥とたまに飛行機しか飛ばないのどかな青空は今年限りかもしれません。

** 高校生のコトバ ***************************

狂歌 : 鐘が鳴る 瞬間聞こえる 走る音 鳴り終わらなけりゃ みんなセーフだ  (俺たちはサンマだ)

nice!(72)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

1793. アポトーシス [雑感・気づき]

 
20220819_momijigari_3.jpg
                       赤く色づいたもみじ

 最近、木にしがみついている数枚の枯葉を見て、自分の髪の毛や人生まで考えてしまいました。我が家の周辺には黄色い銀杏並木や茶色のケヤキ並木があります。その間にはひときわ鮮やかな真紅のもみじも見られます。

 秋になると、木は冬眠準備のため、水分の蒸発しやすい葉を枝や幹から落とします。そのため、葉はその前に貯めてきた栄養分を幹に戻します。真っ先に戻すのが、栄養分の溶け込んだ緑色のクロロフィルです。その後赤色のアントシアニンという物質が作り出されるため、葉は赤く変わります。地表に落ちた葉は地面の乾燥を防ぎ、微生物やキノコなどが暮らしやすい環境を作ります。また落ち葉は様々な微生物によって分解され、土壌に養分を供給します。

 どんなにしがみついても、葉は必ず木から振り落とされます。そこで準備のできた葉は、自ら離層を形成して落ちていきます。生きるための死、すなわちアポトーシスですが、おたまじゃくしの尾が無くなるように、アポトーシスはより大きな全体を生かすための積極的な営みです。大事なのはその全体なんですね。

 私が自分の知識を皆さんに伝えて死んでいくのも、大きな命のサイクルに貢献する事になるのだろうと感じます。何となく死への使命感を覚えてきました。願わくば、人様のお役に立つような死に方をしたいものです。
 裏を見せ 表を見せて 散るもみじ (良寛)

** 高校生のコトバ ***************************

川柳 : プリクラで 誰か分からず 絶望感   (エンド)

nice!(81)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

1792. 宮崎県知事選 [ニュースより]

ff19b3db-410f-492f-96a1-d9264ff4f8bc.jpg
                       宮崎県知事選の4人の立候補者 (NKHより)

 12月25日に、宮崎県知事選が行われます。先日YouTubeで候補者の公開討論会が開かれました。候補者は、現職の河野俊嗣知事(58)、東国原英夫氏(65)、横峯良郎氏(62)、スーパークレイジー君氏(36)の4氏。皆さん著名人です。

 元官僚の河野知事は、政府とのパイプを生かして台風被害を乗り越えた実績を示し、県民の暮らしや経済の回復を掲げました。東国原氏は、財政破綻に近かったかつての宮崎県を自らの知名度を活用して立て直した実績をアピールし、10年で500社の誘致や日本一の子育て環境を訴えました。横峯氏は最低賃金を1300円に引き上げる事や助成金や交付金を県民に還元する事を公約とし、スーパークレイジー君氏はシングルマザー支援や子供の医療費・給食費の無料化を訴えました。

 面白かったのは、中央政府との人的繫がりを誇示する河野知事に、横峯氏が「中央とのつながりに頼っている限り、真の地方自治は実現しない」と噛みついた時でした。河野知事はそれが武器ですから、「それがあったからここまで建て直せた」と切り返しました。横峯氏は教科書通りの『正論』で攻めましたが、大衆受けするのは金を引き出してくれる知事のように見えました。地方自治は各自治体が住民サービスの向上を競う仕組みでもあるので、かつての東国原氏の『宮崎マンゴー』のような収入源を示さないと得票には繫がりません。政治か経済か福祉か、クリスマスに注目です。

〇YouTube「県民の『なぜ』に答える討論会」
https://www.youtube.com/watch?v=Ctq7klDPpMw

** 高校生のコトバ ***************************

名言 : 運と顔がよければ、たいていの事は上手くいく。  (謙ちゃん)

nice!(77)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

1791.堀越高校裁判 [ニュースより]

seikatsu_01.jpg
                       朝の挨拶から始まる堀越高校の生徒達 (同校H.P.より)

 森昌子さんや郷ひろみ氏を輩出した堀越高校が、東京地裁で敗訴しました。訴えていたのは、2019年に同校から自主退学を強制させられた女性。女性は同学年の男子生徒との交際が同校の男女交際を禁止する規定に違反したとして3年生の11月に退学を迫られ、別の高校に編入しました。この措置に不満を感じた女性が、700万円の損害賠償を求めて同校を提訴したものです。

 判決は、一律の男女交際を禁ずる校則は「生徒を学業に専念させるためのもの」で、入学時に保護者ともども了解済みで有効としましたが、教育的指導を経ずに退学を勧告した点で妥当性を欠くとして97万円の支払いを命じました。生徒の男女問題で学校が賠償した初めてのケースとなりました。かつて私の勤務校で、女子生徒の手招きで女子生徒の部屋に入った数人の男子生徒が全員退学となった事件がありましたが、時代の違いを感じます。

 堀越高校の規則がWikpediaに載っていました。茶髪・ピアスは言うに及ばず、学校周辺のコンビニへの立ち寄り、他教室への立ち入り、お菓子・漫画等の持ち込み、女子の髪を束ねる事など禁止事項が並び、まるで昭和初期のようです。しかし卒業生の顔ぶれを見ると、芸能界が多いもののスポーツ界やレーサー、囲碁棋士など多彩な顔ぶれが並んでいます。特定の目標達成をめざす生徒のための特別な学校なんですね。私学だからできる教育だと感じました。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 卒業後 カラフルな人生 夢に見る  (は?)

nice!(72)  コメント(2) 
共通テーマ:学校

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。