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1517. UFO [ニュースより]

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                        UFO (フリー画像より)

 「UFOは実在する。」米国の国防総省で未確認飛行物体(UFO)に関する情報を分析していた元責任者のルイス・エリゾンド氏が、米CBSテレビの番組で明言しました。5月19日付けの毎日新聞が報じています。

 私も中三の修学旅行先で不思議な光を見ています。日光男体山近くの宿に泊まった時の事。そろそろ寝ようという22時頃、曇り空の一か所で白い光が静かに点滅していました。本体は雲の中にあって見えません。何人かで「テレビ塔かもな」などと言って眠りました。しかし翌朝窓を開けると、そこには青空だけしかありませんでした。あれはきっとUFOだったに違いありません。

 また私が40代の頃、勤務校で数人の生徒達が興奮して話していました。「昨日の下校途中、オレンジ色の光を出して不規則に動くUFOの編隊を見た。でも突然全部が消えた。」と。

 世の中には、頑なにUFOの存在を否定する人がいますが、無数の星の中で知的生命体は人類だけと言い切る方が不自然な気がします。ピンからキリまで幅広く存在すると考える方が自然ではないでしょうか。エリゾンド氏は「焦点はいったい何者でどういう意図があり、どんな能力を持っているかだ」と、実態解明の需要性を説いています。

 しかし今平和に生きてる私達、わざわざ新たな紛争を引き起こすようなチョッカイは出さない方がいいと思うのですが。そっと共存していきませんか。

〇この件に関するYahooニュース

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名言 : マル秘なものには、マル秘と書かない方がよい。
(最終兵器彼氏)

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1516. 看護師 [ニュースより]

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                      車いすを押す看護師 (フリー画像より)

 今朝の河北新報に、仙台市内の精神病院で男性看護師が入院患者に不適切な行動制限をし、患者が精神的ショックで病院を離れた、という記事がありました。記事は同社に寄せられた情報を基に取材されています。

 この患者は女子中学生で、病室に戻るのを嫌がり置時計を投げたり大声を出したりしたため、看護師が首元をつかみました。厚労省の基準では、医師の判断が無ければ任意患者の行動制限はできないと規定されています。仙台市は27日、病院への立ち入り検査を行い、①患者は医師から行動制限の必要無しと診断されていた、②患者の行為が周囲に危険を及ぼす可能性は低かった、事から、看護師の行動は不適切と判断し、6月中に改善点を提出するよう求めました。

 看護師という仕事は本当に大変です。院内の感染対策はもちろん、患者をいたわる言葉遣い、深夜勤務、適法行動と、勤務時間内は全く気が抜けません。特に今回は精神科の患者という特殊なケースなので、日頃のコミュニケーションも難しかった可能性があります。

 でも皆さん、患者の苦しみを和らげる看護師は実に尊い職業です。ぜひ多くの人に志望してもらいたく思います。しっかり経験を積み、「患者の為にはこれが一番」と思ったら、ひるまず行動して下さい。投書が来れば新聞社も仙台市も動かざるを得ませんが、真剣に取り組むあなたを潰しはしませんから。今回の看護師にしても名前と年齢は伏せてありました。


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名言 : ダイエットは自分との戦いだ。 (Y)

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1515. 女子に不利 [ニュースより]

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                                  高校新入生

 「都立高校入試 女子に不利」 今日の毎日新聞のトップ記事です。東京都は1950年に男女共学化を進めましたが、男子の成績が良かったので、女子受験生救済のために男女の人数枠を2対1あるいは1対2のように設定しました。しかし70年代に都教委は男女同数にするよう指導し、さらに今はほとんどの高校が中学卒業生の男女比に応じて男女の定員数を決めています。
 
 ところが現在全体的に女子の方が男子より成績が良いため、この制度では合格最低点も女子の方が男子より高くなり、1000点満点で最大243点もの差が出ています。女子に不利なのですが、都教委は「受験生は合格ラインが異なる事を理解して受験しているので問題ない」との立場です。この制度、今は東京都だけです。
 
 宮城県の公立高校は、昔は男女別学でした。今は共学ですが、男女別の人数枠はありません。共学になった当時、多くの新設校は軒並み女子が多くなりました。私の勤務校でも、生徒会長と応援団長が女子、さらにPTA会長も女性という年がありました。しかそれで特段困った事はありません。
 
 学力の高い女子が入れない一方で、学力の低い男子が進級や進学で苦労するといった不均衡は正されねばなりません。将来的には性的少数者の受験といった課題もあります。性別による人数枠は取り払い、純粋に点数で合格者を決めるべきだと思います。トイレや更衣室などの問題は、後でいくらでも改善できますから。

〇毎日新聞の記事

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川柳 : 人生は その場の運と タイミング 
(M.K.)


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1514. 高齢者マーク [雑感・気づき]

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                            高齢者マーク

 60代の去年、70歳以上が車につける「高齢者マーク」が嫌で嫌でしょうがありませんでした。若いつもりなのに、わざわざ世間に「70歳以上です」と知らせるようなものですから。新しい形はセーフティのSと四葉のクローバーを模しているそうです。貼付は努力義務なので、たとえ貼らなくても反則金や点数のマイナスはありません。だから私は、「70代前半はつけるまい」と決意していました。

 ところが今年の三月、新車を買ってその意識がコロリと変わりました。傷つけられたくないので、駐車場では広めの老人用スペースに停めたくなったのです。二枚買い、駐車の時だけ前後に貼りました。ある時、はがし忘れて運転していたら、何となく周りの対応がソフトな事に気づきました。このマークの車に幅寄せなどすると、反則金や行政処分が待っているせいもあると思います。お陰で、信号の出遅れやスロー運転など、今はマークにすっかり甘えさせてもらっています。結局「案ずるより…」で、このマーク貼ってみると実に快適なので、今は貼りっ放しで走ってます。

 50代の知人が、車に高齢者マークを貼っていました。聞くと、「高齢のお袋を乗せてるから」だそうです。え、これって70歳前でも貼っていいの? 調べてみましたが、どこにも「いけない」とは書いてありません。さてはて、どんなもんでしょうかねぇ…。

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川柳 : 気づいたら 助けてくれる 友はなし 
 (N.A.)

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1513. 二つの問題 [ニュースより]

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            LGBTの象徴「虹色の旗」と米国旗 (フリー画像より)

 NHKラジオで次のようなニュースが流れました。

 自民党の簗和生議員が、20日の党の非公開の会議の席上、LGBTの人達は「生物学上の種の保存に反する」との発言をした。会議はLGBTの人達への理解を促進するための法案を議題にしていた。簗氏は、「会議は非公開のため、内容や発言について答えるのは控える。LGBTなど性的少数者をめぐる理解の増進は必要な事だと考えている」とのコメントを出した。

 聞いていて、私は大きな違和感を覚えました。それは簗議員のLGBTへの差別発言もさる事ながら、非公開の会議の内容がマスコミに筒抜けになっていた点についてです。会議とは色々な意見がぶつかり合う場です。時には見当違いの認識や未熟な考え方が出る事もあります。しかし参加者同士が指摘し合う事で一致点を見出し、責任は全員で負います。秘密会が秘密でなくなれば自由な発言ができなくなります。この会議の体制は大いに問題ありと感じました。

 私はこれまで、5人の女子生徒から自分がLGBTである事を聞かされました。みんな秘密にして欲しいと言います。知られると友人が去っていくからです。悩みながら生きてる彼女達が簗議員の発言を聞いたら、悲しむだろうなあと感じました。この会議は会議で問題ですが、彼の差別的な認識も極めて問題です。彼には是非一度当事者に会って事実を知ってもらいたいと思います。


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川柳 : いつまでも 好きと嫌いは 紙一重   (K.S.)

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1512. 万物斉同 [ニュースより]

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                            バンドウイルカ

 誤解されそうなのであまり言いたくないのですが、一昨日のNHKで流されたイルカのおめでたのニュース、私はどうしても喜べませんでした。内容はおよそ次の通りです。

 鹿児島県のかごしま水族館は、オスのバンドウイルカ「ラスター」の精子を沖縄県まで運び、オキナワマリンリサーチセンターのメスのイルカ「レオ」に人工授精して出産に成功した。6年前に日本動物園水族館協会が「追い込み漁」でのイルカの入手を禁じたため、水族館はイルカの入手が困難となり、以来人工繁殖させる取り組みを進めている。飼育員の一人は、「イルカの本来の姿を伝えるためには、こういう人工繁殖の技術も必要になってくる。」と語っている。

 ところで動物園や水族館は必要でしょうか。人間は、自分達が楽しむために野原や海中でのびのびと生活していた動物達を捕獲し、狭い所に閉じ込め、生きる能力を摘み取り、今や生殖能力まで弱めようとしています。今回の件にしても、知的レベルの高いイルカ達は、姿も見た事のない相手の子を産まされ、しばらく育てた後は引き離され、きっと悲しみの連続だと思います。私はここに人間のエゴを感じるのです。飼育員の方の語る「本来の姿」を伝えるためなら、彼らを海に戻し観察者が海中でイルカを観察できる施設を作るべきではないでしょうか。

 私は、「全ての存在は等しい」という荘子の万物斉同の考え方が大好きです。


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名言 : 落ち込んでいる時、なぐさめじゃなくて叱咤してくれる存在は貴重である。(amber)

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1511. 個性 [雑感・気づき]

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           演劇のステージ (本文記事とは関係ありません。)

 NHKの「サンドのお風呂頂きます」で、劇団四季の俳優の皆さんの厳しい日々を見せてもらいました。キャッツやライオンキングなど、多くの人々を感動させる理由の一端を知った気がします。

 案内役はライオンキングの主人公シウバ役の田中彰孝さん。劇団四季では、応募者は厳しい審査を経て研究生になり卒業試験に通ると劇団員になります。さらに劇団員は配役オーディションに合格して役候補となり、練習を積んで本番出演を許されます。今上演されている舞台の俳優以上にならないと出演できない厳しい世界です。

 田中さんは、配役オーディション後一年間練習してやっと主役をもらいましたが、本番初日に演出の浅利慶太氏から「交代して稽古に戻れ」と言われました。大きなショックを受け、どうしたらいいか分からなくなったそうです。

 劇団四季はアドリブ禁止です。徹底した作品主義で、台本の一字一句忠実に再現しなければなりません。役者は、「役の前に透明になっているだけでいい」と言われます。田中さんはその後徹底した作品主義に立ち、再び舞台に立つ事ができました。以来15年間主役を続けています。

 番組を見て、どうやって自分の「個性」を消すかを一生懸命工夫する所に、役者の個性が出てくると感じました。これは演劇ばかりでなく、修行中のお坊さんや先哲の思想を伝える教員にも言えそうです。クセの強い私には、まだまだ修行が必要だと感じました。

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名言 : 「微炭酸が好きなの」と言う友に、「炭酸との違い分かるの?」と突っ込みたくなる。  (力石徹)

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1510. ワクチン接種 [ニュースより]

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                           感染者数の推移 (厚生労働省のHPより)

 仙台市では今日から65歳以上の接種の予約受付が始まり、近所の医院の前には朝長い列ができていました。職場について、あわててその医院に電話を入れたのですがつながりません。妻に連絡し予約を頼みました。「締め切り間際にやっと取れた」と昼に電話が入り、一安心しました。母は病院から電話が来る事になっています。短時間でしたが、難民キャンプで食料配給に群がる人々の気持ちを味わいました。やはり命に関する選択を迫られると、日頃偉そうな事を言ってる私でもあせってしまうものです。

 ところでオックスフォード大の調査によると、最低1回はワクチンを投与された人の割合は、世界平均が約9%なのに対して日本は約3%で、世界110位前後だそうです。全てが後手後手に回ったためで、今日の時事通信の記事によると、菅総理の支持率は32.2%で過去最低、不支持率は44.6%で過去最高になっていました。

 確かに右往左往している感は免れませんが、彼が政権に着いたのは昨年9月16日。第三波が始まる直前です。第一波が襲った3月22日、世界の状況から見れば日本も真剣に対策を講ずべき重要な時期に、国会は安倍前総理の118回の虚偽発言で紛糾していました。3月18日には自死した赤木氏の夫人が国を提訴しています。菅総理をかばうつもりはありませんが、コロナ対策の遅れの責任の大半は安倍前総理にあると私は思っています。

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名言 : いつも「腹減った、腹減った」と言っていると、減っていない時でもつい言ってしまう。
(T.M.)

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1509. ため息 [雑感・気づき]

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                               榎木 孝明氏 

 ため息をつくと「幸せが逃げる」とよく言われます。ところが医学的には、ため息は交感神経によって高められた体の緊張を、体自身が副交感神経を刺激する事でほぐそうとする働きなので、むしろ「体に良いのだそうです。ただ、ため息はあくまでも体による「対症療法」なので、その原因を取り除かなければ真の解決にはなりません。その意味で、冒頭の言葉は、「ため息をつくだけでは幸せになれない」という意味に受け取るのが正しいそうです。(日経ビジネスネット版より)

 ところでこのため息ですが、これは辺りにいる人々への強いメッセージにもなります。当然ですが、教師がため息をつきながら授業をやったら全員が疲れ、授業は失敗です。生徒達に無用な心配までさせてしまいます。友人や夫婦間でも同じ。音量は小さくても周りに大きな影響を与えます。悩み事がある時、人前ではできるだけ鼻呼吸に努めて問題解決に取り組みましょう。

 ちなみにNHKラジオで、日本の古武術を学んだ榎木孝明氏が、介護の人向けに面白いアドバイスをしていました。それは、老人の体を持ち上げる時、「ありがとう」といった良い言葉を発しながら介助すると、簡単に持ち上がるというものです。実際に彼は講演会場で聴衆同士で体験させています。彼も「小さな言葉にも大きな力がある」と言っています。皆さんも試してみてはどうでしょうか。

※このブログを書き終えた時、「榎木孝明」氏を間違えて「柄本明」氏と書いておりました。早い段階で読まれた皆様にはご迷惑をおかけしました事、深くお詫び申し上げます。


〇日経ビジネスの記事



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川柳 : 単語帳 作ったけれど 見なかった  (T.K.)

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1508. オリンピック [ニュースより]

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                            WHOのテドロス議長
 
 日に日にコロナの新規感染者数が増えています。以前No.1489のブログで、私は「7月までにコロナを撲滅して安心できるオリンピックを開催する事が私達の目標」と書きましたが、現状を見るともはや不可能です。菅総理は「1日100万回打つ事で、7月末までに高齢者全員がワクチン接種を終える事は可能だ」と言っていますが、インフルエンザでさえ最高で1日60万回だったのですから到底無理です。

 11日の朝日新聞によると、政府がオリンピックの中止を言い出せないのは、大会組織委員会がIOCから850憶円の拠出金をもらっているからだそうです。そしてIOCは米国NBC社と2032年までの夏冬6大会における米国内の放映権を76憶5千万ドルで契約しています。したがって、たとえ無観客でも大会さえ開かれればIOCは放映権料を手にします。中止を言い出した方が損害賠償しなければならないので、日本政府もIOCも言い出せないのです。

 この膠着状態を打破できる組織は、国連のWHOしかないのではないでしょうか。中止か延期かは別として、「このパンデミックを抑え込むため、7月のオリンピックは開催してはならない」と勧告するのです。金銭的負担はIOC,大会組織委員会,NBCの三者の痛み分けという事で、WHO主導の下三者協議で決めます。かつてコロナ対応の遅れを批判されたWHOにとって、ここは汚名挽回のチャンスと思うのですが、皆さんはどう考えますか?

** 高校生のコトバ **************************

川柳 :  占いの 逆は結構 あたってる
  (T.M.)

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1507. 自動運転車 [雑感・気づき]

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                     国営みちのく杜の湖畔公園の自動芝刈り機

 テレビタックルで、自動運転の車が話題になっていました。ホンダは、この春世界で初めて自動運転レベル3のレジェンドという車を販売するそうです。

 自動運転のレベルは、5段階に分かれています。
〇レベル1 自動ブレーキや自動アクセルで加減速を支援するか、又は車線維持のようにハンドル操作を支援。
〇レベル2 アクセル・ブレーキ操作とハンドル操作の両方を支援。
〇レベル3 一定の条件下で全ての運転を自動化。ただし要請があれば、運転手はいつでも運転に戻らなければならない。
〇レベル4 一定の条件下で全ての運転を自動化。
〇レベル5 常時全ての運転を自動化。

 レベル3になると車の制御は車自身が行うため、法的にも運転者は移動中スマホやDVDを見られるそうです。ただし運転手はいつでも運転に戻れるよう、飲食は良くても飲酒はダメとなります。

 やがて番組は、事故の責任は「車」か「運転手」かという話題になり、「難しいので裁判所の判断」という結論になりました。私はハンドルにもブレーキにも触れない運転ならば、責任は全て「車 (=企業)」にすべきだと思いました。人はバスの乗客のようなものですから。そうなると運転免許証も必要なくなりそうですね。

 先日妻とみちのく杜の湖畔公園に行ったら、かわいい自動芝刈り機が自己判断で黙々と作業をしていました。将来の自動運転の車は、意外とあんな風になるのかなとも感じました。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 悩み事 悩んでいる時 マジなのに 後から思うと 簡単なこと
  (くま)

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1506. 母の日 [雑感・気づき]

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                                       カーネーションの花

 一昨日の河北新報にあった74歳の女性の投書です。(一部省略)

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 先日、息子が勤務している会社の前を通りかかったので、ふと事務所に挨拶でもしていこうと思い立ち、何のためらいもなく入った。それから数日後、息子と大ゲンカ。息子から、
 「会社の人達から笑われたぞ!何歳だと思ってんのや!50歳なんだぞ、ばかでねぇのか!」
 と次々と罵声が飛ぶ。だいぶ興奮している様子なので黙って聞いていたが、最後は息子に、
 「分かった。親子の縁を切るからな」
と言った。小さな頃から手のかかる、いたずらっ子だった。
  …(略)…
大ゲンカの後、息子からメールが来た。
「親子関係の縁はそう簡単に切れないよ!ごめんな!」
とのこと。手のかかる子ほど死ぬまで案じてしまうのは私だけなのだろうか?
**************************

 今日は「母の日」。我が家でも95歳の母にカーネーションを贈りました。大喜びした母も、おそらく明日はこれが何か忘れている事でしょう。でも一時でも喜んでもらえたら充分です。どちらかと言うと、贈った私達夫婦が安らいでいますから。こちらの天真爛漫(?)な母親も、「ごめんな!」のメールには大喜びしたに違いありません。この一言は心優しい息子さんからのカーネーションのようです。もしも私が50歳の時、母親が職員室にのこのこ挨拶に入ってきたら、私はここまでできる自信はありません。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : テスト中 必ず聞こえる 腹の音
  (オカッチ)

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1505. 運動会 [学校生活から]

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                       子供達は練習も真剣です。

 私の勤務校では、幼小中高が一つの敷地内で学んでいます。毎年この時期になると、小学校では運動会の練習が始まります。その横を、通園バスから降りた園児が二列で歩いていきます。昨年は、小学校低学年のダンスが「鬼滅の刃」だったので、園児達の行進はなかなかはかどりませんでした。

 そして運動会当日、コロナのためにあまり走れてないせいか、小学生達はスタート直後に靴が脱げたり、砂だまりに足を取られたりと結構大変そうでした。一方運動能力の高い子の喜び勇んでいる気持ちは、見ているこちらにも手に取るように伝わってきました。

 かつて子供達に劣等感を持たせないよう、予備調査をした上で並んでゴールさせる小学校が話題になりました。私は、運動会こそ自分の長所を実感させる良い機会だと思っています。さらに合唱祭や文化祭、弁論大会等、子供達が自分の優れた能力を確認できる場はできるだけ増やした方がよいと思っています。

 障害を抱えた子供はどう考えたらいいでしょうか。私は、不自由な体でもがんばっている彼らの姿こそ、健常な子供達の理想的な生き方のモデルと感じます。さらにそんな彼らは、意図せず他の生徒達から「思いやり」の気持ちを引き出してくれています。きちんと生きているだけで、すでに私達の勝ち負けの世界を超えた存在なのです。ここをきちんと両者に知らせる事が、私達教員の務めだと思っています。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 理想と逃避は紙一重。  (ピカ子)

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1504. うぬぼれ [雑感・気づき]

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                            ラ・ロシュフーコー (1613~1680)

 「うぬぼれというものがついぞなかったら、人生はてんで楽しくあるまい。」
 フランスの文学者ロシュフーコーの言葉です。うぬぼれ大いに結構と思いますし、誰でも人生で一度はうぬぼれる時期があったのではないでしょうか。高校生の皆さんは、これからかな。中身のないうぬぼれは後に赤っ恥の種になるでしょうが、それもいいじゃないですか。恥ずかしく感じた自分に成長を感じられれば。

 恥を覚悟で、私もチョットうぬぼれてみます。1500回を超えたこのブログの8割以上は夜の9時過ぎから書き始めて0時前に送信しています。「もっと早くから書けば」とか、「書ける時に書いたら」と言われますが、私は追い込まれないと書けないたちなのです。

 しばらくキーボードを叩いていると、やがて今日読んだ新聞記事や教室でのやり取りなどが、ふっと頭に浮かびます。「プレバト」で、フルポンの村上氏が「自分はゾーンに入った」と言っていましたが、あの気持ち分かるような気がします。

 まさにうぬぼれと笑われそうですが、時々思いもよらない良い発想が文章の中に出てくる事があります。所詮私の書く文章は私を超えられませんが、それでも私自身は文章によって成長させてもらっているのです。皆さん、文章はできるだけ多く書いた方がいいですよ。 …5年後、きっと私はこれを読んで大いに恥ずかしがってる事でしょう。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 食品売場での試食は、絶対買うはめになる。  (Y.S.)

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1503. 体験 [雑感・気づき]

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                      「光陰矢の如し」(無料画像からお借りしました。)


 高校三年生のクラスで、「私はみんなの4倍生きているんだよね。」と話した時の事です。生徒達は驚いていましたが、私もビックリしました。生徒達にとっては、自分の人生の4倍という時間がとても長く感じられたのでしょうが、私はこの70年という時間の短さに改めて驚きました。どちらも実感です。体験する前と後の「実感の差」には大きな開きがあります。

 肉体の衰えについても同じような事が言えます。昨年の春に私は顔面神経麻痺になり、たちまち人相が悪くなりました。その後、治療の甲斐あって持ち直しましたが、元の顔には戻れませんでした。「一生これで行くしかないか」とガッカリしましたが、間もなくその顔にすっかり慣れました。「年齢と共に人相が変わって当たり前。この顔でもまだまだやれる。」となったのです。

 思い返せば、昔味わった不安も同じでした。生徒とトラブルのあった教室のドアを開ける時、私は最悪を考えて覚悟を決めました。ところが教室に入ると生徒達はケロッと忘れていて、私の妄想は無駄だった、という事がよくありました。

 不安とは、体験前は過大に想像しがちですが、体験すればあっけないもの、これが私のつかんだ教訓です。だからこれから確実にやってくる「死」についても、怯えることなく着々とその準備を進めていきたいと思っています。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : お年玉 もらってはしゃぐ 弟と 同じ金額 腹が立つ (21世紀)

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1502. 正面攻撃 [ニュースより]

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                          上田敬博鳥取大学教授 (ネットより)

 京アニ事件の犯人の心を変えた医師の記事を読み、胸が熱くなりました。近畿大学病院救命救急センターに青葉真司被告が担ぎ込まれた時、彼は全身の9割以上が皮下組織まで焼けたⅢ度の火傷を負っていました。ほぼ絶望的な状況でしたが、上田敬博医師は、「この人を助けなければならない。もし死んだら、遺族は何が起こったか知る事さえできない」と決意しました。わずかにポーチの所に焼け残った8㎝四方の皮膚を剥いで培養液で増やし移植する方針が決まりました。

 青葉被告の意識が戻ったのは二回目の移植手術の前でした。「二人も殺したからどうせ死刑になる。(彼は36人亡くなった事を知りませんでした。)」と彼が言った時、上田医師は「悪い事をしたと自覚しているなら、自分の行為と向き合え。それから罪を償え。俺はお前に向き合う。絶対に逃げるな、もう逃げられへんぞ。」と諭しました。自分が厄介者扱いされている事に気づいていた彼でしたが、転院の時「こんな『低の低』の自分にぶつかってくれる人が赤の他人にいた」と謝意を伝えたそうです。

 上田先生がこの治療で意識した事は、青葉被告に正面からぶつかる事でした。これは学生時代に打ち込んだラグビーから学びました。タックルも医療も正面から行くのが一番いいと言います。これで被告は心を開きました。部活動が、人生の中でいかに大きな力を発揮するかを見事に語ってくれたと感じました。



** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 七時間目 起きてはいたが 記憶無し  (どどいつ) 

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