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1392. 絶対他力 [地歴公民科]

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                          親鸞上人

 今、授業で親鸞上人を取り上げています。その予習を兼ねて聞いたNHK「100分de名著」の釈徹宗先生のお話から、色々考えさせられました。

 先生は親鸞上人の「悪人正機説」を取り上げて解説されました。「善人なおもて往生をとぐ。いわんや悪人をや」という歎異抄の有名な箇所は、「善人でさえ極楽に往生できるのだから、悪人が行けないはずがない」という意味です。ここは「阿弥陀仏は全ての衆生を救う事を誓ったので、自分の力で正しい事ができる善人よりも、自分の煩悩をコントロールできずに悩んでいる悪人の方を先に救って下さる」と理解されています。

 親鸞上人は自力を捨てた「絶対他力」を説くので、仏に救いを求める気持ちの強い悪人の方を優先させました。しかし「悪い事をした方が救われるのなら」と意図的に悪い事をしたら救われません。そこに「自力」が入っているからです。

 先生はさらに続けます。「煩悩をコントロールできない自分は救われると安心したら、救ってもらえない。」「救ってもらえないと気づいて、本気で悩んだら救っていただける。」と。この逆転に次ぐ逆転の発想には驚かされました。

 結局、仏に未来を願うのではなく、「すでに仏に救われている自分」に気づいて感謝した時、そこに安らぎの境地が現れるという事なのですね。これを聞いて、私もこう生きるように準備された道を歩いてきた気持ちになりました。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 「雛人形を片付け忘れると嫁に行き遅れる」というのは、雛人形を片付け忘れる様なだらしない女性には良い縁談話が来ないという意味。 (とうふ)

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