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1329. 付け句 [思い出話]

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                  松尾芭蕉

 「秋深き 隣はなにを する人ぞ」(芭蕉)
このような「五・七・五」に自由に「七・七」を付け加え、味のある連句に仕上げる「付け句」という遊びを、矢崎藍さんという作家が提唱しました。それが、1995年の朝日新聞に取り上げられました。 太字がお題です。
秋深き 隣はなにを する人ぞ」(芭蕉)
  「りんごころころ ころがりし闇」(藍)
さみしくて 朝まで泣いた 床の中」(里代)
  「優遇すると 肩たたかれて」(武雄)

逆に下の句の「七・七」に上の句「五・七・五」をつけるバージョンも。
ふっとせつない 沈黙の中」(聖子)
  「見つめ合い キスまでの距離 あと一歩」(範子)
  「箸だけは せっせと動く 老夫婦」(登美子)
網戸の穴を 出入りする虫」(ときよ)
  「脱皮した とうとう俺は 解脱した」(よしゑ)

 最後に「ため息も 生きてゆくのに 欠かせない」というお題があったので、当時の同僚に紹介しました。すると彼は国語の時間に1年生にその「付け句」をさせたのです。
ため息も 生きてゆくのに 欠かせない」(和子)
  「幸(さち)逃がさぬよう そっと静かに」(孝)
  「あいそ笑いも 時に欠かせず」(真二)
  「昨日の友は 今日の敵」(メット)
秀作がたくさん出てきて、職員室内全員で感心しました。
 皆さんも、友達とこんな「知的ゲーム」を楽しんでみてはいかがですか?

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 宿題を 写して遊ぶ 夏休み 友達頼みの 高校生活 (十条紫苑)

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