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1322 気づき [地歴公民科]

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                              神戸金史氏

 RKB毎日放送勤務の神戸金史氏の長男(18)は、生まれながらの自閉症です。1歳の時、奥様は授乳時に目を合わせない彼に障害の存在を感じました。その後の育児は悪戦苦闘の連続で、2歳になると奥様は「育てるのは無理。一緒に死のう」とまで考えたそうです。

 植松死刑囚の「障害者はいらない」という言葉に対して神戸氏が書いたフェイスブックの文章が、胸を打ちました。はじめは、長男のせいで平凡な家庭を営めない事について妻に侘び、普通の息子だったらと願う我が身を恥じ、次男には将来襲い来るであろういじめを想像して嘆きます。しかしある時気づきました。

 「そんな朝を何度も過ごして、突然気がついたのです。弟よ、お前は人にいじめられるかもしれないが、人をいじめる人にはならないだろう。

 生まれた時から、障害のある兄ちゃんがいた。お前の人格は、この兄ちゃんがいた環境で形作られたのだ。お前は優しい、いい男に育つだろう。」

 そして自分達夫婦の今も、長男がいたからこそある、と。この大きな気づきで、氏の人生観は変わります。誰もが健常者で生まれる事は出来ない。長男は、身代わりとなってその障害を背負ってくれている。健常者もいずれは必ず寝たきりの障害者になる。長男の姿はやがてたどり着く我が身の姿なのだ、と。皆さん、下の朝日新聞記事の後半の氏の文を是非読んでみて下さい。

〇神戸氏についての朝日新聞の記事。
http://www.asahi.com/area/kanagawa/articles/MTW20160812150150002.html

** 高校生のコトバ **************************

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