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914. 校長の裁量権 [ニュースより]

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                      銀座の一等地にある、東京都中央区立泰明小学校。

 1985年、熊本地裁で「中学校の丸刈り強制は違法か」という裁判がありました。地裁は、「どんな指導を行うかは、校長の裁量権の範囲内」とし、原告の公訴は棄却されました。この判決のおかげで、当時の高校生の原付バイク通学禁止規定への不満は下火になりました。

 今、東京都の泰明小学校で、新一年生への新しい標準服(=制服)の採用が大きな問題になっています。その服はアルマーニ社製で一式8万円強、校長先生が小学校のブランド力を高めようと独断で決めたそうです。「現行のものが悪いとは言いませんが…」と言っていますし、児童や卒業生、保護者から不満が出た訳でもありません。だからこれは、いわば校長先生の「好み」の押し付けであり、もはや「校長の裁量権」を逸脱しています。

 公立学校の教職員は転勤族です。だから子供達の家庭事情をあまり考えずに業者の言いなりになる人もいないわけではありません。高校という事もありますが、これまでの私の勤務校での制服の選定は、全て「生徒・保護者・学校」の三者で複数の業者の説明を聞きながら進めました。今回の騒動が、他の公立小中学校への良い教訓になってくれる事を願います。

** 高校生のコトバ **************************

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