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923. 想像力と愛 [地歴公民科]

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                          チンパンジーのアイと松沢哲郎教授

 京都大学の松沢哲郎教授(No.902)がラジオで話されたお話です。

 チンパンジーは蓄えない。手に入れたら口に入れる。人間は集落に持ち帰って、人々に等しく分け与える。ピグミー族の人々は、小さな魚を何度も皿から取ったり盛ったりしながら極めて公平に分ける。人間は食べ物を共有するように経験や情報も共有して進化してきた。たとえ自分自身が経験していなくても、他者から語られる話を自分の血肉とする。あなたの痛みが私の痛みになる。これが想像力。

 一方的な母から子への分け与えはチンパンジーでもやる。しかし人間は、「ハイお母さんも」と子供が母親の口に食べ物を入れようとする。自分だけで食べるよりも、分かち合う事に喜びを感じる。これが人間のすばらしさ。そしてこれが愛。

 私は学生時代山岳部に所属していたが、ここでも登山装備は公平に分担していた。ある日、荷物をみんなが取り終えた所に、積み忘れた一巻きのザイルが出てきた。自分は一年生だったので、先輩がどうするか見ていたら、最上級生が黙ってそれを自分の荷物に入れた。こんなリーダーに自分もなりたいと思った瞬間だった。

 説得力のあるすばらしいお話でした。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 親孝行 したくないのに 親がいる   (H.K.)

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