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922. マインドフルネス 2 [宗教的感覚]

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                        高野山大学 井上ウィマラ教授
マインドフルネス その2
 高野山大学の井上ウィマラ教授は、マインドフルネス(No.820)がご専門です。先生は曹洞宗とビルマ仏教の両方で得度されました。マインドフルネスとは漢訳仏教で「念」と書きますが、「今」の「心」をそのまま観察する事です。

 瞑想修行中、先生には解けない謎が一つありました。それは、仏典に書かれた
  ①自分の呼吸を観察せよ。
  ②相手の呼吸を観察せよ。
  ③自分と相手の呼吸を交互に観察せよ。
の②と③の意味でした。

 そこでカナダに渡り心理療法を学びました。ある時セラピストが、「相手が何を話すかではなく、どういう息遣いで話すかを観察しなさい」と教えてくれました。その時「これだ」と腑に落ちたそうです。マインドフルネスは赤ちゃんとのコミュニケーションにも役立つと気づき、これを社会に還元しようと決意し還俗しました。結婚して今は大学生と病院スタッフにマインドフルネスを教えていらっしゃいます。

 アナウンサーから、「どうして僧職を貫徹されなかったのですか?」と尋ねられた先生は、「それでは、人生の半分しか生きた事にならないと感じたからです。」と答えられました。この正直さもマインドフルネスの修行のたまものと感じました。
 
○高野山大学のホームページの中の井上ウィマラ教授紹介ページ
https://www.koyasan-u.ac.jp/info/teacher/wimara_inoue/

** 高校生のコトバ **************************

名言:何事も90%まではいく。問題は残り10%。  (オバ旧)

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