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1721. 人間理解 [地歴公民科]

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                           クレッチマーの体型分類 

 皆さんは、進学先や就職先で初対面の人が自分と合うかどうかをどうやって判断しますか?「見た目」は確かに大きいですね。心理学者のクレッチマーは、人間の体型と気質の関係を肥満型・やせ型・闘士型の三つに分類しました。
・肥満型:社交的、親切、躁と鬱が周期的に訪れる
・やせ型:静か、繊細、真面目、非社交的
・闘士型:粘り強い、几帳面、誠実、頑固
しかし誰もが気付いているように、私達は複雑な人間をこんなに単純に評価できません。もちろんどの型の人が自分と合うかなど全く分かりません。

 ここで思い出すのが、鈴鹿短期大学の佐治晴夫名誉教授の光理論(No.842)です。
「相反する波と粒子といった両方の性質を持つ光とは何物か?」
という問いに対して、教授は
「光は光自身であって波でも粒子でもなく、それを観測する装置が波を見るものであれば波として、粒子を見るものであれば粒子として理解されるだけ」
と答えています。

 見えている一部分の奥に捉えきれない実体があるというのです。経験的に人間理解も同じと感じます。教室の座学の様子からだけではその人の一部分しか分かりません。クラス合宿などで一緒に掃除や炊事をして初めてその人の全体像が見えてきます。皆さんが新しい環境に入ったら、積極的に周りの人に話しかけ、色々な活動場面を作ってみて下さい。きっと素晴らしい友人や恋人もそこから見つかると思います。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : いじめられた方にも問題があるというのは、いじめた側の言い訳である。(Y.K.)

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