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1683. ある裁判 [ニュースより]

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                 岡山地方裁判所

 2020年6月の事です。JR西日本岡山駅で、回送列車を車庫に入れる業務を指示された50代の運転士が列車を待つホームを勘違いしたため乗り継ぎに遅れ、列車は約1分遅れて発車しました。このミスに対してJR西日本は1分間分の賃金56円を給料から差し引きました。運転士はこの処分を不当として、昨年3月岡山地裁に未払い分の給料と慰謝料など計220万円を求めて提訴しました。

 運転士側は作業の遅れた1分間も勤務時間に含まれており、制裁としての賃金カットは不当だと主張しましたが、JR側は遅延した1分間は労務が提供されておらず、賃金カットは妥当だと反論していました。皆さんが裁判官ならどんな判決を下しますか?

 19日に判決が出ました。JR西日本に56円の支払いを命じましたが、慰謝料の請求は棄却しました。私は社会人になる皆さんには、「世の中にはこれ以上厳しい会社もあるから、心して就職しなさい」と言うべきでしょうが、個人的にはこの判決が妥当だと感じます。

 それより、なぜ運転士とJR西日本がここまで頑なになってしまったのかが気になります。日頃から互いに気配りし合う職場であれば良かったのにと思うのです。ちなみにこの運転士は今年に入って亡くなったそうです。                 

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 現場にいれば面白いことも、人から聞けばつまらない。 (ガルスの弟子)

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