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1673. 大物 [思い出話]

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                  高倉健氏

 芸能レポーターの井上公造氏が、故勝新太郎氏が一晩で2~3百万円使う大物だったと語っていました。聞いていて高倉健氏の大物伝説を思い出しました。高倉氏も、気に入った人には自分の高級腕時計を惜し気もなく与えた大物だったそうです。私も若い頃は彼のファンで、銀幕の中のあの鋭いまなざしにはシビレタものでした。しかし高倉健氏には、モノをあげる事で有名になって欲しくはありません。

 私が教員になりたての頃、これまた管理職になりたての教頭先生が赴任してきました。彼は全教員の足のサイズをメモし、運動靴をプレゼントしました。また、気に入った教員にはスポーツイベントのチケットや自分が締めていたネクタイをくれてやったりしていました。それを喜ぶ教員もいましたが、私はすこぶる下品に見えて嫌でした。

 私が大物と感じた先生はゲーテを好んだ哲学者のような方で、どんな質問にもさらりと名答を出す方でした。授業は、何も見ないで三色チョークできれいに板書します。政経も世界史も全く同じパターンで進めていました。会うとつい何か質問したくなるような魅力あふれる方でした。

 高倉氏は口下手ゆえに、感謝の気持ちをプレゼントという形で表現したのだと思います。しかしもらった方は黙っていられないでしょうから、噂は広まってしまったんですね。寡黙な人生というのも、気遣いの面では結構大変そうです。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 理由はない、好きだからこそ信じたい。(R.H.)

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