SSブログ

1471. マインドフルネス [宗教的感覚]

E88798E585ABE6949DE5BF830001 (1).jpg
          見ているだけで気持ち良い「端坐瞑想」の姿

 今日の坐禅会後の学習会では、マインドフルネスについて話し合われました。マインドフルネスとは、「今の体験に意識を向け、評価せず、とらわれのない状態でただ観ること」(Wikipedia)です。仏教の坐禅や瞑想、阿字観などがこれにあたります。

 評価をしないので、「マインドフルネスをしたらどんな功徳が得られるか」といった動機で臨んではいけません。仏教では、世俗的な「凡夫のゲーム」を離れた時に出会う仏の知恵を「気づき」と呼び、これをマインドフルネスと訳しています。

 ところで、このような説明で高校生の皆さんは瞑想する気になりますか?おそらく難しいと思います。私は、人生には「頃合い」があると思っています。高校時代はドロドロした欲望と格闘しつつ、「凡夫のゲーム」に勝つ算段を図って当然です。しかしやがて人生の辛酸をなめ、たくさんの「必要な無駄」を経て、この気づきに出会う人も出てくる事でしょう。

 王子として生まれたお釈迦様も、恵まれたまま一生を終える可能性は十分にありました。しかし仏の知恵の存在に気づいてしまったため、バラモン教の難行苦行に入り、その後そこを抜け出て悟りを開かれました。私達にも気づく人、気づかない人それぞれいて普通だと思います。いずれにしても、やがてやって来る死に対して一定の見識を待ち安心して臨めるような人生を送れたらいいですね。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 「なぜですか?」 聞かれただけで 怒んなよ  (鹿笑あずき)

nice!(57)  コメント(0) 
共通テーマ:学校

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。