742. カルチャー=ショック [思い出話]
ありし日の根岸家 (ネットより)
昔、一軒の大衆食堂でちょっとしたカルチャー=ショックを受けました。
大学生の私が友人に連れられて入ったのは、横浜市伊勢佐木町にあった「根岸家」。港湾労働者でも飲み食いできる安い店でしたが、ステーキからラーメン、ビールまで全てありました。壁際には寿司のカウンターもあり、向こうのコーナーではジャズバンドが生演奏をしています。別の一角はバーになっていて、バーテンがシェーカーを振っています。ミラーボールの回る天井には多数の万国旗がぶら下がり、カクテルライトで赤や緑に染まったタバコの煙の中で米兵や労働者、学生などが飲んだり食べたり、騒いだりしていました。白いかっぽう着の50歳台のウェイトレス達はかいがいしくお運びをしていましたが、指名をすると隣に座って話を聞いてくれるそうで、年寄りの労働者の横でしんみり話を聞いている姿も何人か見ました。
あの雰囲気は、何とも形容できません。大正時代のカフェってこんな感じだったのかなとも感じましたが、しばらく頭の中で整理がつきませんでした。残念ながら、火事で焼失しました。
** 高校生のコトバ *************************
名言 : 修学旅行で楽しいのは、ディズニーランドより行き帰りの新幹線。 (ぷい)