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1864. 試験問題 [学校生活から]

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                      試験を受ける女性 (フリー画像より)

 パソコン室で考査の成績処理をしていたら、若い非常勤講師の先生が近くの先生に質問する声が聞こえました。
 「全く同じ問題なんですが、1組の平均が90点台なのに2組は50点台なんです。この点数、このまま出して大丈夫でしょうか?」
 聞かれた先生は一瞬言葉に詰まりました。ここでは「平均点は65点前後」という申し合わせがあるからです。

 しばらくして、
 「点数の高い子を下げる訳にもいかないので、そのまま出して下さい。」
との言葉が出ました。私は他人事ながらホッとしました。同じ問題なら、その「土俵上」で勝負している生徒達の点数に手を加えてはいけないと思うからです。

 確かにクラス間に平均点の差は出ます。しかしその差を小さくする事も可能です。例えば配点の高い『作文問題』や、選択肢を用意した教科書本文の『穴埋め問題』のような易しいものを入れるのです。これで大部分の生徒が15~20点からのスタートになります。初任の頃、カンニング防止のために出した作文問題でしたが、様々に応用が効く事と点数の底上げに役立つ事から、40年経った今でも続けています。

 このやり方が正しいかどうかは分かりませんが、職員室に戻ってから講師の先生に私なりのやり方と断ってお話しました。試験問題は、どの生徒にとっても次の学習への意欲に繋がるものでなくてはならないと思っています。

** 高校生のコトバ **************************

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