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1861. 声を聴く [宗教的感覚]

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           ハビエル・ガラルダ神父 (上智大学ソフィア会事務局Twitterより)

 いつのものか、
「自立とは依存先を増やす事。自分の事は自分一人で決めない。」
というメモが出てきました。この言葉の意味は深いと感じます。確かに最後の決断は自分が下さなければなりませんが、自分の乏しい経験だけでは限界もあるからです。

 私は教員5年目に、農業高校の寮の舎監を命じられました。そこでの生徒達の生活は、大変厳しいものでした。全員夏は6時、冬は6時半起床で15分後には外で朝礼です。さらに牛や豚の世話を割り当てられた数人のグループは、その30分前に起きて畜舎に向かっていました。部屋には部屋長として3年生が1人いて、3人の下級生を指導します。下級生の不始末は、部屋長が責任を問われます。部屋で私物を充電すれば『盗電』となり、生徒指導の対象です。職員室での正座指導もよく行われていました。

 私はこんな軍隊のような生活を経験した事が無かったので、最初の内はどの程度厳しく指導すべきか判断に迷う事が多々ありました。先輩舎監の中には、「あなたの方がおかしくないですか?」と言いたくなる人もいました。したがって「まとも」と思える先輩を見つけて質問し、よく意見を聞いたものです。こうして何とか自分の基準を作りましたが、それでも今考えれば、元々の私の感覚の方が正しかったものが少なくありません。今私は、自分が耳を傾ける相手は、ハビエル・ガラルダ神父の語る「自分の心の浅い所の声ではなく、深い所の声」であると感じています。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : ドラエモン ホントにいたら つまんない   (S.M.)

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