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1865. 校長先生の話 [学校生活から]

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                 医療従事者への一斉の拍手〔英国〕(BBCニュースより)

 昨日は勤務校の卒業式でした。シスターの校長先生は、卒業生にこんな文章を送られました。

****************(要約)
 私達はコロナ禍から何を学んだでしょうか。フランス等では外出規制下、自分達の生活を支える医療従事者に敬意を表して、毎晩8時に窓辺に立って拍手を送っていました。修道会は自宅に戻れない医療従事者にパリのアパートを開放し、レストランのシェフは病院に仕出しを差し入れました。一方、日本では医療従事者を親に持つ小学生へのいじめが報道されました。私達の価値観と教育が問われています。

 現実世界を理解するには、狭い自分の視点を広げ、他者への想像力を持つ事が必要で、そこから対話が可能になります。異なる見解を持つ人間同士が相互理解への努力を諦めず、互いに相手を尊重して理解に努める姿勢を培う事ができますように。

 同時に、矛盾するようですが、お互いに理解し尽くす事は出来ないという不可侵性への深い敬意もわきまえる必要があります。皆さんが、人や社会、自然との友愛の懸け橋となって下さる事を願い、お祈りいたします。
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 先生は、私達の聖書講読会の講師でもあります。性急に回答を求める私達の前で、先生は言葉にできないキリスト教世界の深奥を何とか説明しようと苦心されています。水泳の楽しさや食事のおいしさと同じく、宗教的体験は経験しなければ知りえない世界ですが、それを言葉で伝えようともがかれているお姿に、私は誠実さを感じています。                 

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 兄妹ゲンカ 今となっては 懐かしい   (A.S.)

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