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891. 差別 [地歴公民科]

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               いわくら病院の崔秀賢先生

 京都市岩倉地区は、昔もののけに憑りつかれた貴族が療養した事から長年精神障碍者の地区と呼ばれてきました。そこの精神病院「いわくら病院」の崔秀賢院長は、鉄格子を外して患者を地域に出す「解放医療」を行っています。

 若い頃、突然殴りかかってきた患者を見た先生は、「患者は何をするか分からない」という自分自身の視線が患者を過剰反応に導いている事に気づきました。精神病患者は精神病をとんでもない病気と感じ、それにかかった自分を受け入れられずにいます。患者は社会から受け入れられず、自分自身をも受け入れられない二重の苦しみの中にあります。

 そこで先生は病院を建て直し、患者に「信頼感」を得させるため、医師と看護師の詰所を患者が気軽に話しかけられるオープンスペースとしました。また重篤でない患者は自由に外出できるようにしました。地域の人々の理解を得るのは大変でしたが、徐々に近隣住民の理解も得られてきています。           

 差別に苦しむ人の治療は、在日韓国人として差別されてきた自分だからできる天職だとおっしゃいます。どんな境遇に育っても、そこに根を持つ素晴らしい仕事が準備されている事を学びました。

〇崔秀賢先生の人生観について書かれてあります。是非読んでみて下さい。
http://www.toumonkai.net/co_navi/article/XrY20160126143043-19.html

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 :察してる 暑さで母は 不機嫌と 話しかけずに そっとしておく   (い)

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