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890. 方言 [雑感・気づき]

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                            汽車を利用した昔の行商人達 (ネットより)

「ふるさとの 訛りなつかし 停車場の 人混みの中に そを聴きにゆく」(石川啄木)

 私も二十から東京に十年間住んでいたら、仙台弁を忘れそうになりました。常磐線の夜行列車で帰省した時、明け方の亘理駅で元気のいい魚の行商のお婆ちゃん達が大声で話しながら乗り込んできました。その会話を聞いていたら、ほおが緩んで困りました。懐かしいというより嬉しいのです。しっかり癒されました。

 最近消えかけている仙台弁に「本当にその通りです。」を意味する「だから」があります。
 「タバコ屋の婆ちゃん、まぁず面倒見のいい人(すと)だごだー。」「ンだーがーら。」
と、使います。また、知人が玄関先に訪ねて来た時には、
 「そんなどこさ立ってねで上がったらいっちゃ、なんだい。」
この最後の「なんだい」が効くのです。「何で入ろうとしないの?」の意味で、優しさにあふれています。

 「いだますい。(もったいない。)」「もつこい。(可愛くて少し可哀想。)」など、方言と共にその語の持つ微妙な感覚まで消えていくのは寂しいですね。「いずい」は、是非全国共通語にしましょう。

** 高校生のコトバ *************************

川柳 : 取りあえず 言われたならば やればいい   (Mint)

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