463. 真剣さ [宗教的感覚]
名言 : 幸せは、探すものではなく感じるもの。 (K.M.)
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真剣さ
『ガリラヤのイエシュー』 で有名な山浦玄嗣先生の講演会がありました。 最後の質問タイムで、 私は聖書の中によく出てくる 「後のものは先になり、 先のものは後になる」 という言葉の真意が分からずにいたので、 ここを先生はどう解釈されるか尋ねてみました。
すると先生は 「先のものとはファリサイ派の人々で後のものはイエスを信じる人々のことです。 ファリサイ派は真剣に立派に生きている人で、 神様はそれができない弱い人々から先に助けるのです。」 とおっしゃいました。
もっと別な深い意味があるとばかり思っていた私はその単純な答えに拍子抜けしましたが、 その時イエスを異端とみるユダヤ教徒側の人々の気持ちも分かるような気がしました。 彼らの 「そんなに簡単に神の赦しが得られると思うな」 という気持ちは、 日本の道元 (坐禅) や親鸞 (念仏) に向けられた旧仏教派の 「弾圧」 にも通じるものだと思います。 それは良し悪しのレベルを超えた 「真剣さからの要請」 だったのでしょう。