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1770. 宗教的態度 [宗教的感覚]

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                            禅僧 南直哉氏

 旧統一教会問題が国会で論戦になっていますが、正しい宗教とはどんなものなのでしょうか。22日の読売新聞に、福井県霊泉寺の南直哉住職が「信じても頼ってはダメ」という記事を書いていました。要約は以下の通りです。

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 高度経済成長期は日本社会の中に「成長」という一定の方向性があったが、長期停滞の時代に入ると混迷が深まり貧困や病いに苦しむ人々が増えた。その不安につけ込んだのがカルト教団。カネを出せば神様から相応のものが返ってくると考えるのは「取引」だが、この心理につけ込み「このままだと地獄に堕ちる」と高額のものを売りつける。人間の生と死の理由など分からないのに、そこに理由を与えて不安を拡大させた。

 信じる事は本来「賭け」である。宗教は物事を解決してくれると捉えない方がいい。苦しくても生きられるようにするのが宗教。宗教は杖になっても、おんぶはしてくれない。信仰には手間がかかる。キリスト教でも仏教でも、聖書なり経典なり原典を読む。腑に落ちる言葉だけを信じれば、間違いは少ない。さらに良き宗教者を探す事を勧めたい。生きる意味を考える時、宗教の与える示唆はとても大きい。切なく苦しい私にどのように生きるのか、どうするのかを問いかけていると思った方がいい。
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 「祈りとは神との対話」と語ったマザーテレサを思い出します。セザンヌが「見るために描く」と言ったように、「知るために祈る」というのが正しい宗教的態度なんでしょうね。

** 高校生のコトバ ***************************


名言 :  嫌いな人を遠ざける事は、いじめではなく自己防衛である。(Yuz)

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