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1761. インド映画 [雑感・気づき]

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                       『きっと、うまくいく』の三人組

 はじめてインド映画をじっくり見ました。インド歴代興行成績No.1を樹立したその映画は『きっと、うまくいく』。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、難関大学の三人の学生が、その中の一人の才覚によって学力偏重の大人達の考え方を変えていく物語です。『Mr.ビーン』のようなドタバタ感があり、吉本新喜劇を見るような気持ちで見始めたのですが、途中から引き込まれ、何回か涙をこぼして最後は実に爽快な気分になりました。

 前半に多くの伏線が張られていて、それらが後半徐々に解き明かされます。コメディでありミステリーでもあります。大学生時代と十年後の姿がダブルで盛り込まれ、時々入れ替わるのですが、見ていて混乱はしません。脚本の緻密さに舌を巻きました。立小便のような下品なしぐさや言葉が時々出て来るのが難点ですが、澄んだ色彩の中で踊るキレの良いダンスは圧巻です。170分ものでしたが、飽きずに最後まで見る事が出来ました。

 カースト社会のインドでIT技術が進んだのは、IT業界が身分制に関係のない実力主義の世界だからだと聞きます。しかし映画から見えてきたのは、IT専門家を希望する学生達の家は大金持ちか、家計費を懸命に切り詰めて仕送りをする家でした。専門家になるには、やはりそれなりの収入のある上位階層の子弟でないと難しそうです。そんな学歴偏重社会でどう生きるかを問うたのがこの映画です。高校生の皆さんにもお薦めします。

〇『きっとうまくいく』の映画案内
https://eiga.com/movie/77899/special/


** 高校生のコトバ ***************************

名言 : 努力が必ず報われるとは限らないが、成功した人は全員努力している。 (しまじろう)

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