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1709. 遺伝子ドーピング [ニュースより]

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                   ドーピング (フリー画像より)

 スポーツ競技会でのドーピングのニュースが時々聞かれます。もし対戦相手がドーピングをしていたら、勝っても負けてもその選手をリスペクトする事は出来ません。スポーツ競技の魅力は、全力を尽くして戦った相手への相互リスペクトにあります。

 近年摘発技術の精度が上がった事と2012年以降効率よくゲノム編集できる技術が普及した事により、薬ではなく遺伝子そのものを用いるドーピングが懸念されています。遺伝子を入れ替えて治療する技術は白血病や遺伝性網膜症の治療ですでに使われ、効果が確認されているからです。

 さらにこの研究を進めていく中で、ある距離スキーチャンピオンの遺伝子を5代前から調べたところ、赤血球の増殖を促すEPO遺伝子の変異が受け継がれている事が分かりました。赤血球は全身に酸素を運ぶので多いほど持久力が高まります。筑波大学の竹越一博教授は赤血球を二倍に増やしたマウスを誕生させました。

 国立スポーツ科学センターの高橋英幸研究員は「運動能力を遺伝子レベルで研究する事は、選手がどの競技に向くか、どんなトレーニングが効果的かを知る上で重要。国レベルでの取り組みが必要だ。」と言っています。一方スポーツジャーナリストの二宮清純氏は、「子供には好きなスポーツを選ばせるべきで、遺伝子技術などで将来を決めるのには賛成できない」と話しています。私は二宮氏に賛成です。人生の喜びは、効率第一ではなく試行錯誤の先にあると信じるからです。

** 高校生のコトバ **************************

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