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1702. 責任 [ニュースより]

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              看護師さん (フリー画像より)

 1983年、北海道士別市のある産婦人科医院では看護師が不足していました。6月13日の寒い晩、19歳の見習い看護師が石油ストーブの扱い方を間違えて、入院中の新生児室の温度を40度以上に設定してしまいました。正看護師と同じ勤務を強いられた彼女は、疲労が極度に溜まっていたためにうたた寝をしてしまいました。目覚めて病室に戻ってみると、中の新生児3人は全員脱水症状で死亡していました。裁判ではこの時間帯に正看護師がいなかった事も問題視されましたが、最終的にはその勤務を引き受けた見習い看護師に重い刑事罰が下されました。何とも気の毒です。この事故をきっかけに、全国の病院では室内温度を自動で細かく設定できるエアコンの導入が進められました。

 高校生の皆さんも、卒業すれば仕事やアルバイトにつく事と思います。その時『責任』というボールを誰が持つかは、しっかり見定めて下さい。今回の例で言えば、疲労困憊して自分自身に責任を持てそうにないと感じたら、勤務を命じられた時点で「院長先生、今の私には無理です。」ときっぱり断れば良かったのです。それでも「いいから、やれ。」と言われたら、『責任』のボールは命じた院長側に移りますから。職場で大事な事はイエスマンになる事ではなく、自分の限界を知ってそれを相手にきちんと伝える事です。

** 高校生のコトバ *******************************

狂歌 : ごめんなさい 友達ごっこ やめたいの もう全てがね 合わないのよね  (鹿笑あずさ)


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