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1656. ホームレス [雑感・気づき]

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                       「みんなふつうで、みんなへん」の表紙

 内田かずひろ氏(57)は、「ロダンのココロ」という4コマ漫画を朝日新聞に連載していた漫画家です。昨年2月、内田氏は生活に困って一時ホームレスになった事をネット上で公表しました。

 内田氏は年末に出る約束でアパートを借りましたが、児童書「みんなふつうで、みんなへん」の制作に没頭していたため金がなく、アパートを出て知人宅に居候しました。しかしそこも一カ月で出なければならなくなり、公園で寝袋に入って野宿をしました。寒くて眠れず、恥を忍んで別の友人宅に泊めてもらいました。

 その後生活保護をもらおうと福祉事務所に行くと、当面は日雇い労働で生活基盤を整え、企画していた原画展はあきらめるよう言われました。「やりたい仕事をやるんじゃないんです。出来る仕事をやるんです。」と。原画展をあきらめ切れない彼は、落胆して帰途につきました。

 彼を救ったのは生活困窮者支援の一般社団法人「つくろい東京ファンド」でした。個室のシェルターに入れてもらい、無事9日間の原画展を開く事が出来ました。内田氏は、「行政は色々な立場の困窮者がいる事を理解して欲しい」と言います。またファンドは、「誰でも苦しくなったら声を上げて欲しい」と言います。どちらもその通りだと思いますが、私が一番驚いたのは、朝日新聞に連載を持つような漫画家でも、報酬はさほど高くないという現実でした。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 春はまだ 来てはいないが 雪の中 小さな青葉 一人で踊る  (A.K.)

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