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1647. 経済 [地歴公民科]

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            野菜の無人販売所 (フリー画像より)

 今から52年前、私は東京の西荻窪という閑静な住宅街で学生生活を始めました。アパートの家賃は6千円。勉強机が欲しかった私は、ある日古道具屋で比較的汚れていない良品を見つけました。店主の親父さんは大幅に値引いて売ってくれました。運搬方法を考えていたら、なんとリヤカーを持ち出してきて言いました。「兄ちゃん、運ぶ足ないんだろ?運んでやるって」と。結局彼は部屋での据え付けまで手伝ってくれました。もうけ度外視で働く姿に、江戸っ子気質を感じました。

 私の住んでいる団地の近くには、退職サラリーマンの方々の耕す畑が数多くあります。小さな屋根をつけた台の上に作物を並べ無人で売っているのですが、値段はスーパーより高めです。禁止されているのか、申し合わせ事項なのか、どんなに豊作でも「ご自由にお持ち下さい」とはなりません。昨日も散歩の途中で、大量の大根と白菜が畑で枯れているのを見つけました。値崩れ防止のためなのでしょうが、素人目には「もったいないなあ」と感じてしまいます。

 経済という言葉は「経世済民(世を治め民の苦しみを救う)」から来ていますが、今は「お金に換算して」という意味に変わってしまっています。私は一人一人の「金銭収集」より多くの人々の「分かち合い」の方が大切と感じるのですが、そんな世の中にするにはどうしたらいいのか、皆目見当がつきません。皆さん、一緒に考えていきませんか。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 授業によって、体感時間が違う。  (RKK)

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