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1623. メディアリテラシー [ニュースより]

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                           警察犬の訓練 (日刊県警ニュースより)

 「犬と人間の嗅覚は同程度」という記事が、今朝の河北新報の「河北春秋」欄に載っていました。東大の池谷裕二教授が、「犬が人間の一億倍も嗅覚が鋭いという説は誤りだ」という米国の研究成果を週刊誌で紹介しているというものです。空港の麻薬犬が麻薬を感知できるのも単純に鼻を対象に近づけるからで、人間も犬のように鼻を近づければ麻薬をかぎ分けられるそうです。

 「エーっ」と驚きませんか?私が調べた限りネット上でそのようなデータは見当たりません。むしろ航空自衛隊入間基地では数十頭のシェパードに不審者対応や爆弾探知訓練を行い、全国各地の航空自衛隊基地に警備犬として送っているという事が分かりました。

 正反対の情報をどう読み解くか、ここにメディア・リテラシーが求められます。これはメディアが伝える情報をうのみにせず、主体的に解読する力を意味します。まずは複数のデータを照合する事が大事です。となると、この入間基地の実例がものを言います。確かに人間もにおいで判断する事があります。柔道部に所属していた高校時代、誰の柔道着かはにおいですぐに判断できました。しかし土の中に隠れている地雷を人間がかぎ分けるといった話は聞いた事がありません。池谷氏の話の真偽判断には、もっと多くのデータが必要です。

 どんな情報でも、一回「ホントかな?」と疑ってかかってみて下さい。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 不幸は感じやすく、幸福は気づきにくい。  (雪見だいふく)

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