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1622. 年賀状 [雑感・気づき]

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                               「招き虎」

 年賀状という風習は面白いなあと感じます。何十年も会っていない人から、「昨年中は大変お世話になりました」と書かれて来たり、もう二度と会う事がない人にも「今年もどうぞよろしく」と書いたり。 年に一回だけのこんな形式的なやり取りですが、はがきの文面を見た瞬間に相手の顔と声がよみがえります。年賀状だけで、一生に何回も過去に戻る楽しみを味わえます。私のお正月の大きな楽しみの一つです。

 小学生の頃は、プライバシーの概念など全く無かったので、クラスでは住所を知らせ合ってみんなで枚数を競ったものでした。クラス担任の先生には、クラスのほとんど全員が出しました。中学生になると、恋心を隠した真面目な文面のはがきをドキドキしながら出したりしましたが、だいぶ日が経って届いた返事はいたって事務的で、行間を読む事はできませんでした。

 私が教員になりたての40年前は、まだ私達にも生徒から年賀状が届いていました。山奥の田舎だったので、それも彼らにとっては大きな楽しみだったのだと思います。年始の挨拶に家に遊びに来る生徒までいましたから。

 今は虚礼廃止のムードの中、年賀状も年々少なくなってきています。でも、私は人柄のあらわれた文字に触れると心が和みます。私は、できるだけイラストをはがきに描くようにしています。来春は「招き虎」を書きました。このすばらしい習慣、私はまだまだやめられそうにありません。

** 公庫合う制のコトバ **************************

名言 : 「緊急事態」は乱用すると「日常」になる。  (ね子)

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