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1624. エピクロス [学校生活から]

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                     日本で最初のホスピス「大阪淀川キリスト教病院」

 先日、勤務校でかつて私の向かいの席にいらした先生がお亡くなりになりました。また数年前は私の隣の席の先生も亡くなっています。職員室内で非常勤講師の座る一角には、リタイアした私のような高齢の教員と教員採用試験を受験しているような若い教員の二種類が机を並べていますが、お亡くなりになる話が続くと、私も自分の最期を考えざるを得なくなります。

 死について、古代ギリシアの哲学者エピクロスが次のように言っています。
 「死は最も恐ろしいものとされているが、実は我々にとっては何ものでもない。なぜなら、我々が生きている時、死は我々の所には無いし、死が我々の所にやってきた時には、我々はもはや存在していないからである。」
 「死を予期する事で恐怖を感じるのは愚かな事」
さて皆さんはどう感じますか。

 私は死の恐怖に二種類あると思っています。一つは死の直前の苦痛に対する恐怖、そしてもう一つは死後の世界についての恐怖。前者はホスピス・ケアが一般的となった今、さほど恐れなくてもよくなりました。問題は後者です。「ない」と思って死んでみたら「あった」というのが最悪ですね。という事は、「ある」と思って生きて損はないようです。どうなるかは全く分かりませんが、そんな努力をしながら最後の時を楽しみに待ちたいと思います。

 皆様、良いお年をお迎えください。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : いとこたち どうしてそんなに 出来が良い (R.Y.)

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