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1608. トロッコ問題 [学校生活から]

Trolley_problem(1).png
                      「トロッコ問題」を描いたWikipediaの図

 「トロッコ問題」ってご存じですか?内容は次のようなものです。

 「線路を走ってきたトロッコの制御が不能になった。このままでは前方で作業中の5人が猛スピードのトロッコにひき殺されてしまう。この時たまたまA氏は線路の分岐器のすぐそばにいた。A氏がトロッコの線路を切り替えれば5人は確実に助かる。しかしその別路線ではB氏が1人で作業をしており、B氏はトロッコにひかれて確実に死ぬ。A氏はトロッコを別路線に引き込むべきか?」(Wikipediaより)

 簡単に言えば、
 「1人の命を犠牲にして5人の命を助ける事は正しいか?」
という問題です。

 三年生の授業で聞いてみたら、結論は出ませんでした。A氏が三浦綾子氏の『塩狩峠』の主人公ならトロッコの前に身を挺して犠牲的にトロッコを止めたかもしれません。私は、人の命には無限大の価値があると思っています。したがって無限大は5人分でも1人分でも同じなので、自分の手であえてその一方を失わせる事はできません。以前書いた『ドイツ航空安全法』の違憲判決を思い出します。何となくスッキリしない終わり方の授業になりました。

 しかし職員室に戻ってから気づきました。この条件下なら解決法はある、と。それは、「大声で『危ないよー!』と叫べばいい」です。この距離なんですから。 …ま、冗談ですけど。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 鐘が鳴る 先生の口 塞がらず 次の授業は 移動教室  (Mrs.HOOK)

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