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1607. 居場所 [雑感・気づき]

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           パキスタンの難民キャンプ (フリー画像より)

 NHK仙台放送局制作の番組「被災地からの声 南三陸町」を見て、自宅を流され避難所生活を余儀なくされた老婦人の言葉が耳に残りました。
「立ち位置が決まらないと何もできないの。仮設に入れた時は大の字になって安堵しました。避難所はどこにも自分の居場所がなく、眠っても30分で目が覚めてしまう」と。

 私も「居場所」がなくて辛かった経験があります。学生時代、上野の牛乳販売店で4カ月間だけ配達員のバイトをした時の事。部屋は、大柄な若者と母親を重病で亡くしたという気弱そうな若者との三人部屋でした。私は勉強道具一式を持って行ったのですが、電気の点滅にも気を使う相部屋では結局勉強できませんでした。トイレも互いに気を使い、内心息の詰まるような生活でした。終わってアパートに戻った時は、本当にこの大の字の気持ちでした。

 3.11の避難所生活は加えて寒さや水不足もあり、さぞかし辛かった事でしょう。今も中東やアフガニスタンの難民の方々や、日本の入国管理センター内で難民許可を何年も待っている外国の方々は同じ思いだと思います。一刻も早く祖国が民主的国家になって、家族で住めるようになる事を願います。

 先の女性は、「今は恩返しの人生」と綺麗な小物入れを作って人々に喜ばれています。私も同感なので、この仕事を終えたらどんな恩返しをしようか今思案中です。

** 高校生のコトバ **************************


川柳 :  五輪中 テレビ実況 母説教  (めい)

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