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1522. 評価 [学校生活から]

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                        答案用紙 (フリー画像より)

 間もなく一学期中間考査。3年生の教室に行ったら、「今回で進路先が決まるので、点数とれるような問題をお願いします。」と懇願されました。「ダメダメ、『考査問題は平均点65点前後』という規定があるから」と拒否しましたが、実はこの平均点というのが実に厄介なのです。

 ある高校の社会科会議で、一人の教員が言いました。
「規定に従って、全クラスの平均点は65点の上下0.5点以内に収めて下さい。」
そこは各学年8学級あり、同じ教科を複数の教員が教えていました。私は反対しました。
「全クラスが均質な生徒ではないのだから、クラスごと、学期ごとにデコボコあっていいんじゃないですか。せいぜい一年間の平均を65点前後に持って行けば。」
「それを認めたら、規定は意味を失います。」
議論は平行線でしたが、多くの教員が私に賛同してくれ、
「65点は努力義務。極力尊重する。」
という玉虫色の結論になりました。高校生の皆さんはこの教員側の議論、どう感じますか。

 私のこの感覚は今でも変わっていません。しっかり勉強した生徒の多い学級は平均点が高くて当然ですし、勉強しない生徒の点数をかさ上げする事は決して本人のためになりません。でも実は、生徒への評価は下した教員への評価でもあるんですよね。責任は半々です。えてして私達、自分の事は棚に上げて相手を非難しがちです。最近、私も気をつけなくてはと自戒してます。

** 高校生のコトバ **************************

名言 :  家族みんな普通じゃないのは、きっと遺伝でしょう。
(未来の伯爵夫人)

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