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1527. 運と実力 [雑感・気づき]

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               マイケル=サンデル教授の新刊本

 テニスの試合会場で、コーチが選手に「運も実力のうち!」などと叱咤してる場面を時々見ます。こう言われると選手は反論できません。実力のある人にツイてる場面が多く見られるのは事実ですから。

 ところで、実力のある人が社会的に高い評価を得る事は、正しい事でしょうか?皆さんの中には、一回の授業で理解できる人もいれば、努力してもなかなか理解できない人もいます。その差を放っておくと、やがては収入の格差に繋がります。この格差を「能力の差だから当然」と言い切っていいのだろうか、という問題です。

 誰しも、能力には得意分野と不得意分野があります。知力、体力、気力、運動神経などの能力をどの程度得て生まれるかは、ただただ「運」です。したがって、たとえ実力が上位になっても、「もし親が違えば、こうはなれなかったかも。」といった謙虚な姿勢は必要です。もちろん努力は必要ですが、決して「私は努力したからこうなった」とは言わない事です。これをひろさちや氏は「努力主義」と呼んで戒めています。温かい所得の再分配制度が欲しいですね。

 今朝の新聞に、マイケル=サンデル教授の『実力も運のうち』という本の広告が載っていました。このタイトルを見た時、「これこそ私の言いたい事だ!」と思いました。早速、明日買って勉強します。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 月末に 金借りに来る 母親かな
  (グンちゃん)

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