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1491. 大名行列 [地歴公民科]

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                            大名行列の先頭

 NHKの番組「歴史探偵」で、参勤交代について興味深い箇所があったのでご紹介します。

①沿道の人々は、普通の大名行列には土下座をしなかった。
 4~6月に集中して全国260の藩が江戸に向かったので、御三家は別として普通の大名には脇によって頭を下げればよかった。
②大名行列の参列者は武士だけではなかった。
 三河吉田藩の場合、345人の従者の三分の一は一般人であった。藩のシンボルの毛槍を持つ二人は、体格と面構えの良い若者が選ばれ、日当も他の従者の二倍(今の金額で1万5千円)が支払われた。
③参勤交代制度は、徳川家康が諸大名に金を使わせるために布いた制度、ではなかった。
 今、この説明は教科書から消されている。各藩は「見え」のため、できるだけ派手な道具で行列を飾ろうとしたが、徳川幕府は藩の格式に合った人数や装飾品を定め、華美を禁じた。
④参勤交代制度は、近代日本の均質な国家を作る礎となった。
 参勤交代は江戸時代の経済に大きく関与しただけでなく、地方から江戸に来た人々を通して江戸の文化を地方に広める役割を果たした。

 番組は好意的に参勤交代制度を取り上げていましたが、妻や子供を人質として江戸に置かせるこの制度は、どう見ても非人道的です。私は好意的には受け取れません。人権意識の乏しい400年前では仕方のない事ですが、歴史上の人物や政策の評価は本当に難しいと感じます。


** 高校生のコトバ **************************


狂歌 : 授業中 心の中で 先生の 「ね」という口癖 数える私  (りんご林)

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