1257. ジレンマ [宗教的感覚]
信仰一途の敬虔なシスターと話していた時、私が「羽生弓弦君を見ていると、まるで神様がそこに降り立ったように見える。」と言ったとたん、「それはシャーマニズムという間違った考え方です。」と拒絶されました。彼女にとっては、唯一絶対の完全な神が不完全な人間に乗り移るなどという話は神を冒涜するものと映ったようです。
凡人の私は、「人によって信じる神が違っていてもいいし、神がいないと信じるのも自由だ」と思うのですが、宗教的な神秘体験を経た人は、安易に妥協できないんですね。溝は広がるばかりだと感じたので、会話は切り上げました。
教団に入り修行して信徒になると、見えて来るものがある反面、それを否定する人に対しては頑なになりがちです。「宗教的真実は、教団に入らなければ解らないが、入ってしまうと客観的に見られなくなる。」このジレンマの解決法は簡単に見つからないと思っていたら、来日した聖フランシスコ教皇が「どの宗教も共存は可能」と話されました。とことん修行を極めた方が、何と凡人の私の立つ位置に戻って来て下さったのです。これを励みに、私ももう少し宗教を研究してみようと思いました。
** 高校生のコトバ **************************
名言 : 嫌いな事を続けると、いつかは続けてて良かったと思う。 (チョコビ)