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1061. 失意 [思い出話]

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                          失意 (日本サッカーの「ドーハの悲劇」)

 一人の生徒が「先生は、どうして先生になったんですか?」と聞いてきました。私の場合は、「なった」というより「していただいた」という方がピッタリなのです。

 建築士を希望していた私は、高校時代の一酸化炭素中毒(No.130)で数年間脳の記憶障害に陥り、一浪して不本意な文学部に入りました。間もなく新聞輸送のバイトを始めましたが、初詣のおみくじで「大凶」を引き(No.105)、再び落ち込みました。でもそれを信じて安全運転に徹したら、結局何も起こりませんでした。以来私はそこを私の守り神と信じています。

 教員免許は無試験で取れる国家資格なので、気軽に取りました。しかし県の教員採用試験は大変難しく、しかも受験年齢が26歳までだったので、合格できませんでした。失意の内に入った私塾で小中学生の五教科を教えていたら、3年後に宮城県が受験可能になり、受けたら合格できました。その時の一般教養の問題には、塾で教えていた天気図や四字熟語などが沢山入っていました。

 人生前半は失意の連続でしたが、そのお陰で今があります。だから私は、不遇な状況には意味があると信じられるようになりました。この感覚は体験した人でないと伝わらないとは思いますが、皆さん、いつも皆さんを見守っている大きな存在がある事を信じて損はないですよ。

** 高校生のコトバ **************************

川柳 : 髪切った? きづいてくれたの 一人だけ  (ゆでた孫)

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