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762. 小さな人々 [地歴公民科]

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            スベトラーナ=アレクシエービッチさん
 テレビで、ノーベル文学賞を受賞したベラルーシのスベトラーナ=アレクシエービッチさんの話を聞きました。彼女は政府や指導部の語る「大きな物語」の中ではなく、チェルノブイリ原発事故の被災者といった「小さな人々」の言葉の中に真実はあるとして、そのような人々の言葉を集めた「証言記録文学」という分野を確立しました。

 「第二次世界大戦当時、5歳で孤児院に入っていた女の子の話です。孤児院の子供達はいつも強いお父さんが迎えに来ると信じていました。ある時、窓から黒い服の男達がやって来るのが見えて、子供達は『パパだ!パパが来た!』と叫びました。しかし彼らはナチスの親衛隊で、その後子供達は殺されました。輸血の生体実験用に血を抜かれて。」
 「殺しに来た者をパパと叫ぶ子供達、こんな話は表に出ません。書記長や英雄の話ばかりが残っていきます。」

 彼女は福島にもやって来て、自由な日本の被災者も専制的なソ連時代のチェルノブイリ被災者同様に沈黙の中に生きている事に驚きます。
 「今、沈黙の中で『意識の軍国主義化』」という新しい愛国主義が進んでいます。大きな物語側についた方が得といった国民の堕落が始まっており、それがプーチンやトランプを持ち上げています。大切なのは誠実に『人間であり続ける事』なのです。」

 色々考えさせられました。

スベトラーナ=アレクシエービッチさんについて (Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%81

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 目標は いつでも高く 高すぎて 結局いつも 目標のまま (Y.S.)


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