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370. スパルタクスの乱 [地歴公民科]

どどいつ : 大きくなったね よく言われるが 大きくなったの 横にです  (ぴっぴ)

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スパルタクスの乱
 紀元前73年、 奴隷剣闘士スパルタクスと70人の仲間は、 ローマ帝国からの解放を求めて反乱を起こしました。 12万人までふくらんだ彼らも、 最後は平和を乱す反逆者としてローマ帝国に鎮圧され、 6千人の奴隷達がアッピア街道沿いにはりつけになりました。 彼ら奴隷剣闘士の未来に、 安らかな老後はありませんでした。 試合で負けた時が死ぬ時です。 一方ローマの市民達は、 血しぶきの興奮をより一層楽しむためにわざわざ闘技場の床に白い砂を敷きつめました。

 人権意識の極端に低かった時代背景を考えれば、 奴隷と市民のどちらが正しかったかという議論はあまり意味がありません。 立場対立場の死にもの狂いの戦いですから。 しかし2千年以上経ち、 人権意識も飛躍的に高まったかのように見える現代の世界でも、 いまだに立場対立場の不毛な殺戮が続いています。 イスラム国の暴挙は人間として絶対に許されるものではありませんが、 平和な社会の側に住む私達がどこかスパルタクスの時代のローマ市民と重なりませんか。 (写真はローマの闘技場跡。 床下の通路を通って奴隷や猛獣は移動しました。)

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