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1751. リビング・ウィル [ニュースより]

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         エリザベス・キュブラー・ロス博士 (1926-2004)

                 
 老人介護施設で言語聴覚士として働いている知人が話していました。
 「施設内では私が看取りのための指示を出さざるを得ないんです。高齢者の嚥下障害の程度を見て、流動食をいつ打ち切るかを判断するのですが重責です。家族の希望と合わない事もありますし。そんな時リビング・ウィルを書いててくれればなあと思うんです。」

 余命2週間と診断され水だけで3カ月生き延びた患者さんを看取つた医師も、同じ事を言っていました。(No.1693) 延命治療をやめて水だけにすると、最期がとても穏やかになるのだそうです。しかし家族も医師も治療をやめる時期の判断がなかなかつかず、結果的に患者さんを長く苦しめる事になっています。リビング・ウィル一枚あれば全員が楽になると言います。

 エリザベス・キュブラー・ロス博士は、著書『死ぬ瞬間』の中で死を宣告された患者が「死の受容」に至るまでの5段階のプロセスを詳細に記述しました。しかしご自分が亡くなる直前にはなかなか死を受容できなかったという番組をかつて見ました。死の受容は容易ではなさそうです。私もリビング・ウィルは書くつもりですが、治療中止の時期についてはもう少し勉強してから書きます。

 自分の葬儀に参列した弔問客用に、生前にビデオメッセージで挨拶を作った医師のニュースがネット上にありました。私もこんな清々しい最期を迎えたいものです。

〇45歳で亡くなった緩和歩ケア医師の最期の挨拶
https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/movie/new/202209/0015629026.shtml

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 好きな人 いつかは冷める 絶対に ころころ変わる 私の気分  (米粒)

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