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1750. 塞翁が馬 [雑感・気づき]

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            トラック輸送 (フリー画像より)

 私は学生時代、朝の新聞配送のアルバイトをしていました。朝5時にトラックで新宿近くの啓徳社という会社に行き、そこで新聞各紙や週刊誌、雑誌等を助手達と積み込み、渋谷駅に向かいます。眠い時も多々ありましたが、そこで働く同い年の助手達を見ると「負けてられない」という気持ちになったものです。

 その後大学院に進んだのですが、勉強がきつくなり同級生のO君に時々仕事を変わってもらうようになりました。修士課程の2年間、私は宮城県の教員採用試験を受けたのですが合格できず、1年留年して3年目の受験に最後の望みをつなぎました。私の年齢27歳が、受験できる最後の歳だったからです。トラックの仕事はO君に変わってもらいました。しかし不合格となり、私は私塾の講師になりました。その時、トラックの仕事をO君に譲った事を初めて悔やみました。小さな運送会社でしたが、O君は社長の信任を得てフルで働くようになっていて、とても羨ましく思えたものでした。

 3年後に受験年齢が緩和され、再び受験したところ何とか合格する事が出来ました。定年後の今、私は高校生達と楽しく毎日を過ごしています。O君もトラック会社の社長になりました。「何が正解か」は、人生の途中では分からないものです。与えられた境遇の中で頑張るしかないですし、それがやがて幸せに繋がっていくんですよね。今、「人生万事塞翁が馬」はまさに真実と感じています。

** 高校生のコトバ **************************

狂歌 : 眠れない そんな夜には 勉強だ 急な睡魔が 襲ってくるよ  (しまじろう)

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