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1318. どん底 [宗教的感覚]

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                            新型コロナウィルス感染確定人数の推移

 NHKラジオで僧侶川村妙慶師(No.753)の講話を聴きました。師が高校二年生の時、浄土真宗の僧だった父親が亡くなり、跡継ぎを拒否して進学したところ檀家が次々と去り、最後は一軒もなくなってしまいました。やがて様々なご縁を得て34歳で寺に戻り、住職となると檀家も徐々に戻ってきました。

 昨今、若い人々の寺離れ(離檀)が進んでいます。ある日、師の寺に先輩の僧侶が来て嘆きました。「檀家がどんどん離れるのが怖いんだよ。妙慶さんは、一度どん底を味わったから強いよね。」と。かつて檀家0の「どん底」を見た師でも離檀は怖いと感じます。しかし「どん底を味わったからこそ、怖いものはないと思えるようになった」と語ります。「底の底に阿弥陀様が確かにおられる事を感じるのです。これは頭ではわかりません。経験してみて味わうものだと思います。」とも。

 私もかつて東京で、子供がいるのに仕事がないという「どん底」を味わいました。それゆえに、今の生活は大きな力に導かれた結果と感じ、またあの苦しい体験がその後の人生を強力に支えているのを感じます。「どん底」なんて誰も落ち込みたくありません。しかしそこを経ねば得られないものがあります。だから「どん底」に落ちる事も神様の計らいと感じます。今の新型コロナウィルスという「どん底」にも、きっと意味があると私は信じています。

〇川村妙慶氏のブログ「一日一話」
http://blog.livedoor.jp/rococo8787/

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 「誰に似たんだか」と言っている本人に、一番似ている。  (S.O.)

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