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1043. あやふや [ニュースより]

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                              辣腕独裁者エルドアン大統領

 トルコのエルドアン大統領は、サウジ人記者ジャマル・カショギ氏の失踪事件について、トルコの所有する音声テープ等の「証拠」に基づいて「23日に演説を行う」と言っていました。はたしてこの殺人が、カショギ氏を嫌うサウジのムハンマド皇太子の指示だったのか、に世界の関心が集まりました。一方米国は、サウジを対イラン政策に利用し大量の武器を輸出してきた経緯もあり、あまり事を荒立てて欲しくありませんでした。

 当日、エルドアン氏は、殺人が「計画された作戦」だったとの見方を示し、「責任を一部の治安要員に負わせるだけではすまない。」と訴えました。ムハンマド皇太子への名指しだけは避けたこの「寸止め」発表に、世界中がイラッとしました。しかし私はこのあやふやな演説の中に、彼のしたたかさを見た思いがしました。

 致命傷を負わずに済んだムハンマド皇太子と真実を伏せておきたかったトランプ大統領の二人は、今やエルドアン氏に頭が上がりません。一挙に大金と大国を操れる立場に立ったエルドアン大統領、しばらくはこの「証拠」をちらつかせて権勢をふるう事でしょう。

 実行犯の18人は、口封じのために間もなく処刑されるかもしれません。正義も真実も隠されてゆく政治の世界は、本当に恐ろしいと感じます。国際世論の力で、何としても真実を明らかにして欲しいと思います。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : ワールドカップ決勝で、PKを決めても覚えている人は少ないが、外したら誰もが忘れない。 (Y.S.)

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