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1032. おとり捜査 [地歴公民科]

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                                  民事裁判の様子

 今、授業で実際の裁判を取り上げています。あなたが裁判官なら、どちらの言い分を認めますか?

 アデランス(以下『アデ』)とアートネーチャー(以下『アート』)との間で次のような約束があった。
1、『アート』は、『アデ』が開発した特殊櫛歯ピン付きカツラを製造販売しない。
2、これに違反した場合には違約金として1000万円を支払う。
 ところが『アート』は、この約束に違反して特殊櫛歯ピンつきカツラを販売した。そこで『アデ』は、違約金の支払いを求めた。しかし、『アート』が販売した相手は『アデ』からのスパイで、無理やり特殊櫛歯ピンつきカツラを要求し、『アート』は断り切れずに販売してしまった。いわゆる「おとり捜査」である。『アデ』の違約金請求に対し、『アート』は「約束違反はあったが、それは『アデ』の指図を受けたA氏の要求によるものだから、『アデ』の請求は許されない。」と裁判を起こした。

 判決は、「『アート』に約束違反はあったが、『アデ』は調査の範囲を超えて、積極的に『アート』が約束違反をするように働きかけたので、違反はないとみなす。」というものでした。

 犯罪をそそのかして、それをやった相手を逮捕する「おとり捜査」は、日本ではまだ認められていません。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 「友達 ≦ X < 恋人」 Xがなんか一番やるせない。  (マンタ)

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