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787. 正直 [雑感・気づき]

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                ご講演中の佐竹正延先生

 「『生命』へのアプローチと『いのち』へのアプローチ」と題する、東北大学名誉教授佐藤正延氏の講演会に行ってきました。前半は科学研究者の心象風景、後半は認知症患者の実態についてのお話でした。未知の分野の講演会は収穫が多く、有意義な二時間でした。印象に残った部分です。

①認知症の有病率は、65-69歳1.5%、70-74歳3.6%、75-79歳7.1%、80-84歳14.6%、85歳以上27%。加齢につれて、患者は幾何級数的に増えていく。
②癌のように認知症で亡くなる事はないが、誤嚥性肺炎、食欲不振、転倒による骨折、点滴の自己抜去などが起こり、結果的に癌以上に「悪性」の疾患と言える。
③「何とか延命を」と頼む家族の中には、当該高齢者の年金を当てにしている人もいる。
④科学分野の研究者は楽観的合理主義者。「価値判断は人文系で」といった免責感覚がある。科学技術の開発競争はやがて「世界一じゃないとダメ。すごいと呼ばれたい。」となって研究者の「良心」を蝕んでいく。

 「良い事言うなあ」と聞き惚れていたら、「私もそうなのです。」と正直に告白されました。

** 高校生のコトバ **************************

名言 : 言い出しっぺほど無責任が多い。   (Y.S.)

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