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801. 幸福 [地歴公民科]

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             実習中の自動車整備学校の学生 (ネットより)

 英国の哲学者J.S.ミルは、「幸福になる唯一の道は、幸福以外のものを目的に選ぶ事である。人類の向上、あるいは芸術でも研究でも、何か他のものを目標としている内に、副産物として幸福は得られるものだ。」と語っています。

 例えばモテたいと願う男が、高価な車や高級ブランド品でいくら身の回りを飾っても、賢い女性達からは下心を見抜かれ、満足な恋愛はできません。流行を追って次々に金と時間を使っていくばかりです。しかし、もしある日彼が 「このままでは自分には知識も技術も金も何も残らない」 という事に気づけば、しめたものです。

 モテたいという気持ちを振り捨て、将来のために自動車整備学校に入り、油まみれになりながら一級自動車整備士をめざして努力すれば、やがてはその真剣な姿に頼もしさを感じる素晴らしい異性が現れてくる事でしょう。

 「モテたいという気持ちを捨てた時に真の恋が生まれるように、幸福もそれを目的としない人生に後からオマケとしてついてくる」、私はミルの幸福論をこう理解しています。

 あまりモテなかった老人のつぶやきでした。

** 高校生のコトバ **************************

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