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395. 冒険 [思い出話]

名言 : 説教前の親の一言、「言いたくないけど」。 毎回思う、「ならば言うな」と。 (LIP)

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冒険
 小学生の時、 私は友達と線路上を隣駅まで歩いて行く事にしました。 しばらく行くと広瀬川にかかる鉄橋にやって来ました。 長さ200m、 高さ10m。 二人でしばし悩みましたが、 「ここまで来たら行くっきゃない」 と進む事にしました。 橋の上は砂利がないので、 枕木を踏み外さないよう用心しながら進みました。

 やがてレールからコトトン、 コトトンと一定のリズムで音が聞こえてきました。 すでに橋の真ん中まで来ていた我々は進退窮まり、 やむなく枕木の間から身を滑らせて下に降りました。 幸い1m位下に細い渡し板があったからです。 固唾を呑んで待っていると、 向こうからボボボボ、 ボボボボという大きな音と共に黒い陰が我々の方に迫ってきました。 さすがに頭の上を蒸気機関車が通り過ぎる時は息が止まりました。

 そしてガタン、 ガタンと数両通り過ぎた頃、 我々は突然シャーッと水しぶきを浴びました。 当時の列車は、 トイレの水をそのまま外に流していたのです。 帰ってから、 しこたま叱られました。 懐かしくもほろ苦い思い出です。


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