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421. 学校 [教育の話題]

狂歌 : 両親は 近くにいると 嫌なもの 遠くにいると 大切なもの  (M.K.)

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学校
 エジソンは、 小学校を3ヶ月で退学されられました。 やむを得ず、 母親が自宅で教育しました。 今の日本では、 学校以外で義務教育の修得を認める場所はありません。 と思っていたら、 なんと先日それを認める法案が国会に提出される事が決まりました。 塾でも母親でも計画書を出せばOKだそうです。

 これを授業で話したら、 「えっ、 私達も教えなきゃならなくなるの。」 と、 生徒達の顔色が変わって真剣になりました。 この法案、 現在不登校に悩む児童生徒にとっては光明ですが、 多くの普通の児童生徒にとっては危険です。 学校は学習だけでなく、 人間同士の交流を通して人格の完成をめざす場です。 現在これに勝る施設はありません。 皆さんのお子さんは、是非学校に通わせて下さい。

 ところで経済的理由で大学を断念している人には、 自宅で大学の講義が受けられるGACCOというサイトをご紹介します。 こちらの方は、 利用価値「特大」と感じています。

〇法案についてのニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150527-00000111-mai-pol

〇GACCOのサイト
http://gacco.org/index.html


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420. 符牒(隠語) [思い出話]

知らぬふり するより辛い 知ったふり  (詠み人知らず)

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符牒 ( 隠語 )
 「♪本丸町よりお越しの〇〇様、 三階呉服売り場にてお連れ様がお待ちです。♪」
 これは、 昔三越仙台店でよく聞かれた店内アナウンスです。 小さな私は何気なく聞いていましたが、 今考えてみると市内に本丸町という地名はありません。 もしかすると、 あれは 「店員の皆さん、 万引き常習者が三階にいます。 注意して下さい。」 という内容の符丁だったのかもしれません。

 県外のある自動車製造工場に行った時、 あちこちでサザエさんの曲が流れていました。 案内の方に聞くと、 「ここに外部の方がいます」 との業務連絡との事でした。 また東海村の原子力研究所に見学に行った時には、 建物内でも気持ちの良い小鳥のさえずりが聞こえていましたが、 あれも来訪者を所員達に伝える警告音でした。

 企業は、 秘密や安全の確保のために色々知恵を絞っています。 ところで学校はどうでしょうか? 実は、 鈴の音のように響く生徒達の挨拶の声が、 色々な意味で不審者対策になっているのです。


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419. 願い [宗教的感覚]

名言 : ワリカンの時、まとめて払う人が消費税を払わせられる。  (ゴジラ)

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願い
 「天の父は、 求めてくる者に良いものを下さらない事があろうか。」 (マタイ.7-11)  聖書を読んでいて嬉しくなる箇所です。

 私がよくお参りする東京の高幡不動尊の境内では、 近くに競馬場がある事もあって、 時々赤鉛筆を耳に挟んだ熱心なギャンブル 「ファン」 が、 真剣にお不動様に願 (がん) をかけています。 人の事は全く言えない私ですが、 この人は本当にお不動様がいて欲しいのか首をかしげたくなる人もいます。 自分の都合に合わせて居たり消えたりして欲しいなら、 お不動様はきっと怒る事でしょう。 なかなか難しい事ですが、 私達にはお不動様が実在するとしても変わらない生活が求められています。

 お不動様も神様も、 私達に 「良いもの」 を与えたがっていると感じます。 「良いもの」 とは、 私達を神様に一歩でも近づけるものです。 そう考えると、 ギャンブルの願は無理でしょうね。 それは人を孤立させるだけですから。 真剣に願っても叶わなかった願いは、 その願い自体が間違っていないか吟味してみる必要がありそうです。


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418. ロッカーの鍵 [学校生活から]

どどいつ : 自分でご飯を 作ってみると 母の気持ちが よく分かる (ニキータ=ヌモ)

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ロッカーの鍵
 生徒用ロッカーに鍵は必要か、 不要か。 昔、 勤務校の職員会議で大議論になりました。

 その学校は創立一年半でまだ新しく、 全てのロッカーに鍵はついてませんでした。 ある日盗難が発生し、 その対策の職員会議で、 「数の中には盗癖のある生徒もいると考えられるので、 ロッカーには鍵をかけられるようにすべきだ。」 という提案がなされました。 すると一人の教員が、 「学校は信頼関係が基本なので、 ロッカーに鍵はつけるべきではない。」 と反論しました。 私は鍵必要派の立場でした。 しかし校長の出した結論は、 「学校は教育の場なので、 ロッカーに鍵はつけない事にします。」 でした。

 その後貴重品袋など新たな対策もとられましたが、 間もなく再び盗難が発生しました。 今度は保護者の要請もあり、 学校は警察に捜査を依頼しました。 パトカーが玄関にやって来て、 数人の警察官がものものしくロッカーの指紋などを採取していきました。 結局犯人は捕まりませんでしたが、 おかげで盗難はピタッとなくなりました。


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417. AED [学校生活から]

狂歌 : 親見ると 思うことこそ 数多し 似たくないもの 顔と性格  (E.S.)

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AED
 「○○君が大変ですッ!」 呼ばれた私達が教室に入ると、 男子生徒が白目をむいて口から泡を噴いて仰向けに倒れていました。 脈がありません。 7年前の出来事です。

 「AED! AED!」 と叫んで、 一人の教員が心臓マッサージを始めました。 AEDの箱が届き、 電源コードがセットされ、 電極が裸の胸と肩の二カ所に当てられ、 と、ここまでは良かったのですが、電極用コードの差し込み口がAEDの箱に見当たりません。 数人で 「どこだ、 どこだ」 と騒いでいる内に時間は刻々と経っていき、 あせりは頂点に達しました。 間もなく 「なあんだ」 という所にその穴は見つかり、 セットが完了。 自動診断の結果 「電気ショックは不要です」 となりました。 持病のてんかんの発作でした。

 それにしても、 人間あわてると見えてるものも全く見えなくなるものですね。 しかも多数の目でも。 驚きでした。 さらに、 もしこれが女子生徒だったら、 はたして躊躇せずに電極をつけられる男性教員は何人いるだろうか、 などと色々考えさせられました。


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416. 老い [雑感・気づき]

川柳 : 電話鳴る 電話取る母 声変わる  (Y.R.)

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老い
 肘(ひじ)の皮が薄くなったせいか、 いすの肘掛けについた肘が痛みます。 背筋を伸ばして硬いベンチに座ると、 五分程で尻が痛くなります。 老いは確実に進んできており、 ガッカリする事も多いのですが、 先日ちょっと良い話を聴かせてもらいました。 宗教科の男性教員からの話です。

  一人の修道士が、 彼にこんな話をしてくれたそうです。 「人間は二度死にます。 一度目は水生動物としての死で、 人は羊水がなくても呼吸だけで生きていけるようになります。 そして二度目の死で、 人は呼吸をしなくても魂だけで生きていけるようになります。」

  今八十九歳の母を見ていると、 日に日に脳が萎縮しているのを感じます。 しかし脳は認識主体そのものなので、 本人はさほど深刻に受け止めていません。 私も、 自分の最期はそんな病識のない患者として死ねたら幸せだろうなあと感じます。 と、 ここまで書いて不安になりました。 はたして、 今の私が 「病識のない患者ではない」 と言い切れるのだろうか、と…。


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415. マリア祭 [宗教的感覚]

名言 : 朝遅刻しそうになると、足の小指を角にぶつけ、学校に行けば必ず小テストがあり、忘れ物もある。 (香取線香)

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マリア祭
 5月14日。 今年もマリア祭が本校聖堂で執り行われました。 一二年生が聖歌を合唱する中、 二列になった三年生が花を持って静かに入堂します。 花は祭壇のマリア像の前に次々と並べられていきます。 やがて三学年揃った大合唱の中、 司祭がゆっくりと祭壇に進まれました。 まろやかな時間が流れます。 おてんば娘もいじけ姫も先生も生徒も、 一切をひっくるめた大きな玉がそこに現れたかのようでした。

 続いて司祭のお話が始まりました。 それは、 聖母マリアが神の子を胎内に宿したと天使ガブリエルから告げられた時の話です。 彼女はそれを驚きと喜びの中で受け入れました。 その日の私は、 その話をほとんど祈りながら聴いていました。

 というのも、 その日のその時刻に、 市内の病院で私の娘が帝王切開で出産する事になっていたからです。 職員室に戻って間もなく、 妻から女の子の誕生と母子共に無事という連絡が入りました。 ただただ感謝でした。


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414. 運動会 [学校生活から]

どどいつ : 彼と電話で 話していると 必ず廊下に 父か母   (ダッコちゃん)

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運動会
 勤務校で運動会が開かれました。 生徒達から 「クラス旗コンテストや応援パフォーマンスをやりたい」 という声が上がり、 実行委員会はそれらを採り入れた新しい形の運動会を企画しました。 いざ開会してみると、 それはそれは大変な盛り上がりようで、 大成功でした。 これをきっかけに、 本校生徒会が自信をつけて大いに発展していけばいいなあと心から思います。

 それにしても運動会っていいですね。 へぇーっと思うような生徒達が大活躍しています。 かつて順位をつける事が悪い事のように言われて、 事前に計測して差のつかないグループを作り全員で仲良くゴールインという運動会が、 かなりの小学校であったそうです。 人間は誉められて伸びるものですから、 私は学校や家庭では逆にたくさん誉める機会を設けるべきだと思っています。

 また運動会のクラス対抗リレーなどで見せる生徒達の 「本気顔」 は、 年に一度きりだけにとても新鮮で美しく感じます。 がんばった皆さん、 今年も多くの感動をありがとうございました。

P1270837.JPG



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413. ギャンブル [思い出話]

狂歌 : 間違いは 誰でもあると 冷やかして 今度は自分が とんだ間違い (Y.K.)

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ギャンブル
 7日、 73歳の現役最年長競艇選手が引退を表明しました。 またその前日には、 競艇選手をめざす女性達についての番組も放映されました。 彼女達は全てが連帯責任の厳しい生活の中、 年収1600万円という夢を追って必死に訓練に励んでいます。 ここでは努力は評価されず、 結果が全てです。

 二十代の頃、 私は一回だけアパート近くの競輪場に行った事があります。 発走前の周回時、 バンク (コース) の周りの金網には 「ファン」 がびっしりと張り付き、 それぞれ自分が購入した車券の選手へ熱い声援を送っていました。 しかしレース終了直後、 その声援は手の平を返したように罵詈雑言の強烈な嵐となって負けた選手達に向かって吹き荒れていました。 ここでも結果が全てなのです。 当たり車券を手にした一部の人は、 感謝の一言もなく換金窓口に向けて駆け出します。 ギャンブル場は金の亡者の集まる実にわびしい世界です。 決して皆さんにお勧めしません。

 ちなみに競馬で骨折した馬は、 すぐに薬殺処分されます。

競艇選手養成学校のテレビ番組
https://www.youtube.com/watch?v=auDjlWzNFng


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412. 墓石文字 [雑感・気づき]

川柳 : 両親の 似たくないとこ よく似てる   (もりんこ)

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墓石文字
「明るく元気で  遊び好き
 欲が深くて  いいかげん
 そして何でも  やりたがり」

 これは、 あるテレビ番組で取り上げられた都内のお寺の墓石に書かれていた文字です。 仙台市の墓石文字は、 最近 「愛」 とか 「絆」 とか一文字が多いのですが、 このお墓にはこんなリズム感のある詩が刻まれていました。 故人が生前に書いたものでしょうか、 それとも遺族が書いたものでしょうか、 かなり練られた文と感じました。

 これを見た妻が、 「この 『欲が深くて』 を何か別の文字に変えたら、 あなたにそっくりね」 と言ってきました。 実は私もこれを見た瞬間、 「私とそっくりだな」 と感じていました。 「欲が深くて」 を取ってくれた分、 妻には感謝です。

 ポジティブな空気感に満ちたこの七五調の詩から、 私達にはこの下に眠る故人の人柄がそこはかとなく偲ばれます。 私も故人同様に、 まじめと遊びの境界線上を歩く所に人生の面白さを感じています。 でもそれって、 墓石に彫って末代に残すまでのものでもないような気がするのですが…。

 


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411. 謎 [宗教的感覚]

名言 : 親の自慢話はずいぶんと美化されていることが、帰省して分かる。 (モンタナ)

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 長崎県の禅心寺の金子真介住職は、 かつて口の中にできた腫瘍を取る手術を受け、 現在左側のほっぺたの内側は歯も歯茎もない空洞状態です。 手術後しばらくは、 話をしようとしても舌が無くなった歯や歯茎を探して、 うまくしゃべれなかったそうです。

 すると執刀医が、 「無くしたものにこだわらず、 今ある右側をもっと生かしなさい。」 と忠告してくれました。 「そうだ、 私にはまだ右側の歯と歯茎があった」 と気づき、 そこに深い幸せを感じたそうです。 金子氏は 「苦しみの自覚がないと、 喜びの自覚もない」 とおっしゃいます。 その通りだと思います。

 ところで、 私は人生の中で本当に苦しんだ記憶がありません。 でもこの上なく幸せです。 はたしてこれで死んだら、 本当の喜びを知らずに死ぬ事になるのでしょうか。 それともこれも十分幸せな事なのでしょうか。 「自覚」 という主観的な心のあり方は、 他人のそれと比べられないだけに、 謎のままに終わりそうです。


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410. 統計 [地歴公民科]

どどいつ : 小さな安心 居間に入ると いつもどおりの 母の顔  (びりぃ)

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統計
 緑茶を一日5杯以上飲む人は、 一杯未満の人に比べて男性で13%、 女性で17%死亡率が低いそうです。 またコーヒーを一日5杯以上飲む人は、 ほとんど飲まない人に比べて24%死亡率が低いそうです。 東大などの研究チームが発表しました。

 様々な統計処理が施されているとは思いますが、 私は 「ホントに?」 と考えてしまいます。 というのも、 一日にお茶やコーヒーをたっぷり飲める 「ゆとりのある人」と、 飲みたくても飲めない 「厳しい生活の人」 を同じ尺度では測れないと思うからです。 経済的・精神的にゆとりのある人の方が長生きできるのは、 当然です。 そんな人達が何%含まれているか分かりませんが、 統計の読み方は本当に難しいと感じます。

 皆さん、 癌患者には長男・長女が多いという統計的事実を知っていましたか? 長男・長女の人にはショックな事と思います。 でもガッカリしないで下さい。 実は世の中には、 次男や三男より長男の方がずっと多いのです。 だからこれは当然なのです。 統計数値は、 しっかり深読みしていきましょう。

読売新聞ニュース
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150507-OYT1T50040.html


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409. ため息 [雑感・気づき]

狂歌 : 母の日に 言おうと思う あの言葉 結局今年も 言えずに終わる  (はなマル)

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ため息
 ため息をしょっ中ついてる人は、 体か心の病んでいる人が多い気がします。 ため息をつくから病気になるのか、 病気がちだからため息が出るのか、 よくわかりませんが、 ため息は確実に本人の心身を蝕 (むしば) むと私は思っています。

 あの生徒嫌だなあと思っている内はため息が絶えませんが、 あの生徒どうやってこちらに目を向けさせようかと思案すればため息は引っ込みます。 たとえ失敗しても、 「一回二回の失敗は予定の内」 と捉えれば全く平気です。

 ため息は、 現実から逃げようとすると思わず漏れてきます。 現実の向こうに希望を描ける人にため息はありません。 ここは想像力の問題です。 成功イメージをしっかり思い浮かべて行動してみましょう。 現実はイメージ通りに展開していきますから。 うまくいかない時は、イメージが中途半端だったか、 思い切りが足りなかったからです。 そしてそんな努力を繰り返す姿に、 周りの多くの人々は共感して近づいてきます。


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408. 無限と偶然 [宗教的感覚]

川柳 : 合宿中 友の素顔を 垣間見る   (I.S.)

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無限と偶然
 木々の緑が鮮やかさを増してきています。 ふと「この葉っぱは全部で何枚あるか」と考えてみました。 無限と答えたくなりますが、 地球の陸地が一定の面積である以上、 葉っぱの数には限度があるはずです。 とは言え、 新芽は時々刻々と出て来るし、 一方では伐採されて減ってる地域も数多くあるし、 数えようがありません。 無限とは、この 「計測不可能」 の別な言い回しなのではないでしょうか。 偶然と必然の関係もこれと似ている気がします。 偶然としか思えない出来事も、 もしその因果関係を完全に分析できたら、 全て必然という事になるのでしょうね。

 ところで、 因果応報の法則を説くのは仏教です。 しかし仏教は同時に 「縁」 の重要性も説いています。 一粒の柿の種 () が柿の実 () を結ぶまでには、 土・水・光・空気・温度など 「計測不可能」 な多くの 「縁」 が作用しています。 偶然の出来事にも無限の 「縁」 が働いており、 お釈迦様からはしっかり 「それは君にとっての必然だよ」 と見られているに違いありません。


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407. 年功序列 [雑感・気づき]

名言 : 「よく振ってからお飲みください」という缶の表示を、開けてから気づく。 (とぜんそう)

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年功序列
 年功序列って、 そんなに悪いものでしょうか? 年功序列とは、 勤続年数や年齢が増すにつれて地位や賃金が上がるしくみです。 今は多くの会社が、 年功序列をやめて能力主義を採っています。 しかし曹洞宗の本山永平寺では、 一分でも先に入門した方が絶対的な先輩となる徹底した年功序列制を敷いています。

 お釈迦様は、 臨終の時に弟子達を集めて言いました。 「これからは、 後輩を名字か名前、 あるいは友人と呼びなさい。 先輩に対しては尊者と呼びなさい。」と。 (NHK「100分de名著」より)  これは、 年功序列制度を教団の運営方針とせよという遺言です。 組織を永続きさせるためには、 境界のあいまいな 「能力」 よりも違いの明らかな 「年齢」 に基づいた運営の方が良いという事です。 それは組織内の人々にとっても、 毎日が穏やかに過ごせるという事を意味します。

 確かに会社のように、 利益の拡大が目的であれば能力主義も分かりますが、 家族や学校のように和やかさを永続きさせたい集団は、 年功序列でまとめるのが一番だと思います。


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406. 虫  [雑感・気づき]

どどいつ : 茶髪頭を たたいてみても 文明開化の 音はせず   (ちょんちょりーの)

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 久しぶりに山歩きをしました。 歩き始めて間もなく、 耳元でプーンとハエかブヨか小さな虫の羽音が聞こえました。 うるさいなあと思って音の方を見ると、 すでに虫は頭の反対側に回ってプンプン音を立てています。 まるで私をからかっているかのようです。 私も頭を右に回すふりをしてサッと左を向いたら、 いたいたギョッとしたようにあわてて頭の後ろに消えました。

 始めは不愉快でしたが、 こんな事を繰り返している内に 「まあ、 刺さなきゃいいか」 といった気分になり、 赤ちゃんと戯れているような気になってきました。 そして、 もし火星のような岩石しか無い場所で偶然出会った唯一の生物がこの虫だったら、 きっと互いに相当愛おしいんだろうなあと感じました。 私達、 選択肢が無ければかなり鷹揚 (おうよう) に生きられるのに、 選択肢をいくつか得たとたんに短気になるんですよね。

 子ども達へのお土産にケーキを買う時も、 親切心を捨てて一種類だけにした方が円満なデザートタイムになりますよ。


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