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348. 実験心理学 [地歴公民科]

狂歌 : はっきりと 嫌だと言えば 済むものを 言わないままに 長引く悩み (ANIの彼女)

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実験心理学
 あるテレビ番組で、 「群集は判断停止に陥りやすい」 という2つの実験を紹介していました。 1つは 「アッシュの同調実験」。 被験者に、 紙に描かれた三本の棒の中から、 別の紙に描かれた棒と同じ長さのものを選ばせるもの。 回答者は被験者を含め6人ですが、 5人目まではニセモノで間違った回答をします。 すると最後の被験者は、 いぶかりながらも間違った回答をしてしまいます。

 もう一つは 「ミルグラムの服従実験」。 被験者は、 実験室内にいる回答者が回答間違いをした場合、 出題者 (教授) からの指示で微弱レベルから致死レベルまでの電気ショックを与えます。 多くの被験者が、 回答者が悶絶しても 「教授の指示」 という事で致死レベルのスイッチを押しました。 実はこの回答者も役者で、 悶絶は演技でした。

 最後に番組は、 私達にはおかしいと感じたら 「人にあらがう勇気」 を持つ事が必要だと締めくくりました。 確かにそのとおりだと思います。 しかし私は、 このように人間を陥れながら一般法則を導き出す心理学には、 どうしても抵抗を感じてしまいます。 それよりは、 個を大事にする哲学の方が好きです。

アッシュの同調実験
http://www.2px.jp/psycho/b10.htm


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