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284. 洞窟のイドラ [地歴公民科]

どどいつ : たった一言 伝えるために 一日かけた あの言葉   (M.T.)

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洞窟のイドラ
 昔、東京大学医学部の沖中重雄教授が、 退官前の最終講義の中で、 自分のこれまでの誤診率が14%だったと発表しました。 この数値、 私達から見ると大きく感じますが、 その時参加した医学部教授達は、 「よくそんな低い数値で抑えられたものだ。」 と驚嘆したそうです。

 私達は、 世の中を 「自分が見たいように」 見ています。 例えば、 「医師は完璧で、 基本的に誤診などするはずがない」 などです。 社会生活の中で、 このような信頼関係は大切ですが、 時として私達の事実認識をゆがめてしまいます。 ベーコンはこれを 「洞窟のイドラ」 と呼び、 そんな先入観に惑わされないよう批判的に事実を検討すべしと説いています。

 ところで 「冷たい職場」 という言葉がありますが、 「職場の仲間が自分をどう見ているか」 は、 当人が自分自身をどう見るているかの裏返しです。それは、 自分自身への信頼感と関係しています。 自信がつけば職場も自ずと明るく見えてきます。自信は失敗の積み重ねから生まれます。 人生色々挑戦して、 恥をかきながら自分への自信を深めていきましょう。

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パソコンが使えるようになったので、再開させていただきます。


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